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食生活と歯

2018.02.21

おはようございます。

大垣市、今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で託児もご利用できる、子連れにやさしい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

みなさん、お口の中の状態が食生活と大きく関係することはご存知でしょうか?むし歯をつくらないためには磨き残しのない歯磨きを行うことだけではなく、どんなものをどのように食べるのかという食生活はとても重要です。

 

現在ハリヨ歯科に通院していただいている80歳の男性の実際のお話です。80歳を越えもご自身の歯が20本以上しっかり残っておられ、先日大垣市から“8020”の表彰(80歳で20本の歯が残っておられる方への表彰)を受けられました。

 

この方は最初むし歯を治して欲しいとのことでハリヨ歯科にご来院されました。お口の中を確認すると、小さなむし歯が多数見つかりました。

お聞きしていくとハリヨ歯科開院前にも定期的に歯科医院での検診を受けておられたそうで、これまではそんなにむし歯ができたことはなかったそうです。なぜ小さなむし歯がこのように一気に多数できてしまったのでしょうか。

 

ハリヨ歯科では初診時に全身のことを含めて問診させていただきます。

これは一見関係ないように思われるご病気でも歯科治療に関わることが多いからです。また、安全管理のため全身状態を把握した上で治療することが望ましいためです。

 

その際に、3年前に胃癌により胃の1/3を摘出する手術を受けておられたことを把握していました。胃の大きさが1/3になるということは一度に多くは食べることができなくなります。

 

これを踏まえた上で、むし歯がたくさんできてしまった原因について患者様と考えました。

食生活についてお聞きしていくと、胃の手術をしてから一度に食べられる量が減ったため、少しでもカロリーをしっかりとった方がいいのではというお考えから患者様の息子さんからできるだけ甘いものを食べるようにとの助言があったそうです。またご自身の畑で色々な種類の豆類を栽培されており、それをご自身で甘納豆をつくられるそうです。それを食べるのが楽しみだということも教えてくださいました。

消化器外科の主治医の医師からもちょこちょこ食べるように指導があったそうです。

 

このお話から、過去にはそれほどむし歯ができなかったこの患者様が、ここ最近でむし歯が多数発生した原因が明らかになりました。

 

3年前の胃の手術後から、“甘いもの”を“ちょこちょこ”食べるようになったという食生活の変化によりむし歯が多発したのです。

 

この患者様は自己管理をする意識がとても高い方で、むし歯の成り立ち、ご自身の現状についてお話すると、それに対して前向きに改善するよう努力されます。

今後もハリヨ歯科はこの患者様の“お口からの全身の健康”を守るため力を尽くしたいと思っています。

 

今回は胃の手術による食生活の変化でしたが、他にも食生活が変化することは往々にしてあります。

今までは大丈夫だったのに・・・ということがないよう、一人一人の患者様の生活背景に寄り添ったお話ができるようハリヨ歯科は努めています。

 


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