なぜ、こどもは歯磨きを嫌がるのでしょう?
こんにちは、大垣市、今宿のむし歯予防、歯周病予防に力をいれている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。
お子さんをお持ちの親御さんなら、子供がむし歯にならないようにと歯磨きをしようとしても、子供が嫌がって磨かしてくれない。経験をしたことはありませんか?
私も、2児の父であるため、そのような経験があります。
今回は子供が歯磨きを嫌がる理由についてご説明したいと思います。
大きく分けて要因は2つあります。
1つ目の要因は、『保護者の要因』2つ目は『子供の要因』です。それぞれを詳しく見ていきましょう。①保護者の要因については、まずは、歯磨きのテクニックです。特に一人目のお子さんは親御さんにとっても初めての仕上げみがきなので見様見真似で行うことが多いですよね。仕上げ磨きに慣れていないために、痛みを与えている可能性があります。よくしてしまいがちなのは、歯ブラシの毛先が舌や頬粘膜に当ててしまい痛みが生じます。痛みがあれば、子供は嫌がりますよね!さらに続ければ、もっと嫌がって大暴れ、しかし、親御さんはお子さんをむし歯にしたくない思いから必死に磨こうとします。強く体を抑えて、顔はこわばり、歯ブラシにも力がかかります。
ここでpointです。
まずは、親御さんがリラックスしながら仕上げ磨きをしましょう。笑顔で。歌などを歌いながらリラックスした空間を作りましょう。
歯ブラシは小さい方が細かく動かすことができますし、歯以外の部分にも当たりにくくなります。姿勢もできれば、仰向けで、お口の中が良く見える状態で行いましょう。また、歯を磨く場所も寝室よりは、明るい部屋で磨く方がbestです。
また、お口を開け方もコツがいりますので、それは、受診した際にスタッフに聞いてみてください。
②子供の要因は仕上げ磨きをする際の子供の呼吸にあります。歯ブラシをお口に入れる際に、お子さんが見えるようにゆっくりと歯ブラシを口に近づけます。歯ブラシを近づけると大きく息を吸い込み、口を開ける瞬間に息を止めます。磨かれている間は息を止めているので、親御さんがそれに気づかず磨き続けたら息を止め続けているめ苦しくなってしまいます。
短時間で歯ブラシを出してあげることで呼吸や、唾液を飲み込むことができるので、そうすれば次の呼吸ができます。大事なのは、慣れるまでは磨く時間を短くしてあげるのが良いですね。
最後に、お子さんが奥歯は綺麗に磨かしてくれるのに、磨きやすい前歯を磨かしてくれないと思ったことはありませんか?
これは、子供の特性で、前歯の部分が過敏(敏感)になっていることが原因です。敏感になっている部分は触られることを嫌がります。お口の中では、特に上顎の前歯部分に過敏が残りやすいと言われています。
しかし、歯磨きに慣れてくると徐々に慣れてくるために3歳くらいで嫌がらなくなります。3歳以降でも嫌がっているのであればそれは、痛いや苦しいが原因かもしれません。子供の歯磨き嫌いは嫌がる理由を考えて一個一個解決していくことが大事です。
今日のアドバイスを実行しても、すぐには、お子さんの歯磨きの嫌がりは解決されないでしょう。2~3ヶ月かけて上手になればそれで十分です。焦らずじっくり、笑顔で接してあげましょう。そうは言っても、むし歯になるのではないかと心配ですよね。そこで、視点を変えていきましょう!
大変な時期は、砂糖を制限してお口の中を汚さないように努力しましょう。また、むし歯菌は感染症です。お子さんへむし歯菌を感染させないためにも、ご両親や、祖父母などの口腔ケアや歯科医院での定期健診などで家族全体でむし歯予防をしていきましょう!