歯が痛い時には麻酔が効きにくいって知っていますか?
おはようございます。
岐阜県、大垣市の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。
皆さんは、歯医者は好きですか?
歯医者が苦手な方の中には、『むし歯治療の際の麻酔の痛み』や、『むし歯治療中になかなか麻酔が効きにくく痛い思いをした』ことで、あの痛さを考えるとなかなか歯医者に行くのが遠のいてしまう方も多いのではないでしょうか?
ここで、Point!
麻酔の痛みに関しては、針を細いものを選択したり、表面麻酔を取り入れたり、麻酔を打つテクニックを使うことで、ほとんど痛みを伴うことなく打つことも可能になってきていますので、安心できると思います。
実際に、ハリヨ歯科では、むし歯の大きさによっては3歳くらいから麻酔を使って治療を行いますが、変な先入観(親が、家庭で悪いことをしたら歯医者に連れて行くよや、歯医者で麻酔をしてもらうよなどネガティブな印象を与えてしまっている先入観)がなければ、すんなり麻酔をすることも可能です。
親御さんもびっくりされています。
もう1つの歯医者に来たくない理由の
むし歯治療中になかなか麻酔が効きにくく痛い思いをした。
ことがトラウマになっている方はいませんか?
そもそも、なんであんなにに麻酔をしているのに痛みが消えないの?っと思うこともあるのではないでしょうか?
私は、お酒をよく飲むから麻酔が効きにくい体質なんだと言われる方もおられますが、実際には、体質ではなく他に原因となることが沢山あります。
最も、多いのは歯に炎症が起きている状態でむし歯治療を行うこと。
歯が痛い時に、歯科医院に来ると、歯の周りの組織が炎症を起こしてしまっています。その為、歯が痛い状態が強いほど、歯が痛くなってからの期間が長くなるほど麻酔が効きにくくなるのです。
痛みを伴うような炎症が起きている歯の周りはPHが酸性に傾いています。
この、酸性に傾いてしまっていることにより、物理的に麻酔が効きにくくなってしまいます。なので、痛くなる前の状態で歯科医院に定期受診することが非常に大事になります。
また、麻酔を打つ部位によっても、効きやすい、効きにくいも変わります。
歯の周りの骨の硬さや厚さによっても効きにくくなります。下顎は上顎に比べて厚みが大きく、硬さも硬くなります。その為、麻酔自体が、歯に浸透しにくく麻酔が効きにくくなります。
どうしても麻酔が効かない場合は、歯根膜麻酔と言って、歯と歯茎の間に麻酔をしたり、歯の神経に直接麻酔を打ったり、伝達麻酔と言って、歯の周りよりもより中枢(神経の根本に近く、歯の神経のもっと大元)に麻酔を打つことによって麻酔効果を出す方法もあります。
歯医者、嫌いは、治療が怖くてなかなか歯科医院に来ることができずに、痛くなった時にしょうがなく歯科医院を受診するケースが多いかもしれません。
痛い記憶があると、歯医者が怖くて行きたくない理由もわかります。
その場合、歯の炎症が強く、どうしても麻酔が効きにくくまた、治療時に痛みを伴い、また、行きたくなくなるという悪循環に入ってしまいます。
ストレスなく歯医者に行くためにも、痛くなる前に、定期的にチェックしてもらいに歯医者に通院してみてください。