幼児の自分歯磨きに潜む危険
こんにちは、岐阜県大垣市今宿の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。
今回のテーマは
幼児の自分磨きに潜む危険に付いてです。
皆さんのお子さんはいつから自分で歯を磨くようにしていますか?
その際に注意していることはありますか?
小さいお子さんの歯磨きををする際に、成長と共に、徐々に自分で歯ブラシを使って歯を磨きたがることが増えていきます。
歯磨きをならすために、1歳頃からでも見様見真似で自分で歯ブラシを持ちたがることも増えてきますよね。
そこでの注意点が、歯ブラシによる事故です。
以下の図は消費者庁のHPより引用させて頂きました。
実は、歯ブラシによる事故の一番多い時期は1歳の時期です。
表から見てもわかるように1〜3歳が特に多いことがわかります。
さらに、その多くは、歯ブラシをくわえたまま歩き転倒することなどが原因です。
私は、ハリヨ歯科を開業する前までは、市中病院の口腔外科で勤務をしていました。その中でも、歯ブラシの転倒による、口腔内損傷を数例診たことがあります。
その際も多くは低年齢児、親が目を話したすきに、転倒し受傷しておりこの報告の通りでした。
歯ブラシを咥えたまま転倒することで、歯ブラシは喉の奥に突き刺さり、場合によっては首の血管を損傷することすら考えられますし、そのような報告を学会で聞いたこともあります。そのため、我が家では、歯ブラシを咥えながら歩くことを子供には厳しく指導しています。それくらい、一瞬の出来事で大事にもなってしまう事象なのです。
事故が起こっても、怪我を生じないことや、幸いに軽いけがで済んでしまうことも多いのですが、報告としては、検査後に、喉に管を通して集中治療室に1週間入院しているものや、歯ブラシが刺さったまま抜けなくなって救急搬送され、入院を余儀なくされている報告もあります。
保護者の皆さんに注意してほしいことは
歯磨き中は、保護者がそばで見守り、床に座らせて歯磨きをさせましょう。
子どもが、歯ブラシを口に入れたり、手に持ったりしたまま歩き回ると、 転倒してけがをする危険があります。
不安定な場所での歯磨きはやめましょう。
子ども用歯ブラシは、喉突き防止対 策を施したものを選びましょう。
特に小さいお子さん(1〜3歳)では、保護者が仕上 げ磨きをする歯ブラシと使い分けを しましょう。
歯磨きは歯を守るため、体の健康を守るためには非常に重要な行為です。
歯磨きの正しい方法、道具を選びなどを、歯科医院で適切な指導を受けることで安全な時間にして頂ければなと思います。
なにかわからないことがあれば、いつでもお声がけ下さい。