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歯周病と早産と歯科恐怖症

2018.03.23

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

先日ご来院頂いた患者様との初診カウセリングでのお話です。

10代前半の男の子のお子さんを2人育てていらっしゃるお母さんです。

次男さんがすでに当院を受診されており、今まで幼少期の歯科での体験がトラウマとなりなかなか歯科治療ができなかったところ、当院ではスムーズに治療は済んでおり本人さんもストレスなく治療ができたそうです。

 

お母さん自身も幼少期に歯を抜いた時に痛かった経験により歯科恐怖症。歯科医院には行きたくなかったところ、差し歯の前歯が取れてしまい悩んでいるところ息子さんにこう声をかけられたそうです。

 

ハリヨ歯科の先生なら優しいから大丈夫だよ!!

もうそろそろ歯医者行っておいでよ!!

 

お母さんは息子さんに背中を押され歯科受診する勇気を持ち、ハリヨ歯科に来院してくださいました。

私たちはこんな会話をお家でしていてくださったことに喜びと感謝を感じます。

 

今までの歯科での経験、ここに来院されれまでの経緯等、初診カウンセリングで聞いていく中、お子さんを2人出産されていること、歯周病のケアも全くされて来ていないことから、お子さんの出産の状況が気になりました。

妊娠中には歯周病は悪化しやすく、歯周病の状態が安定していない妊婦さんは早産になりやすいのです。

 

お子さんは予定日通り生まれたのか、お子さんの出生体重はどうだったのか気になり本人さんにお聞きしたところ、

 

2回目の出産時には予定日の1ヶ月半も早く生まれたこと、

陣痛も感じず、いきなりお子さんの頭が出て来てしまったこと、

出産は産院に間に合わず、産院の駐車場で迎えてしまったこと、

産後お子さんの状態は悪くお子さんは真っ黒になり救急車で緊急搬送されたこと、

1ヶ月半も早く生まれたためお子さんは低体重でしばらく入院生活であったこと、

入院中もお子さんの命はあるのか心配であったこと、

そして、この妊娠期間中、歯科受診は妊娠をきっかけにしていなかったことをお話ししてくださいました。

 

そしてそんな大変な出産となり生まれたお子様は、今回お母さんが歯科恐怖症の中ハリヨ歯科を受診するきっかけをつくってくれた次男さんでした。

産後大変な状況ではありましたが、その時生まれたお子さんは今では元気になんら問題のない日常生活を過ごされています。

 

そして、おそらく歯周病による早産により命が危ぶまれたお子さんに今は歯科受診の勇気をもらう・・・

(当時の口腔内の状況などを見ておりませんので断定できませんが、今回の早産と歯周病に関連があった可能性があります。妊婦さんが歯周病のケアがされていないと早産のリスクが7倍ほど上がることは歯科界では周知の事実なのです。)

家族の力と命の尊さを感じるエピソードでした。

現在、お母さんは歯科恐怖症は克服!?(私たちにはまだ判断できませんが)され、根気強く歯周病のケアを含め歯科治療に通ってくださっています。

一見関係ないお口と全身の健康。たかが歯です。軽視されている歯ですが、お口は体から切り離されているものでは当然ありません。

お口の健康は確実に全身の健康につながっています。

当然のことなのですが見落とされがちなこの事実。

皆さんも一緒にお口の健康から全身の健康を守りませんか??。


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