歯周病ってなに?
おはようございます。岐阜県大垣市今宿の歯科医院、ハリヨ歯科の院長の長縄です。
本日のテーマは
歯周病って何?
皆さんは歯周病を御存知ですか?
細菌ではテレビでも度々特集を受けたりしていますし、なんとなく、聞いたことがある方も多いと思います。
簡単に言うと、歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。
骨が溶けちゃうのってびっくりするかもしれませんが、それが歯周病の一番の特徴です。
では、歯周病になりやすい人の特徴を見ていきましょう。
①お口の中のプラークコントロールが不良な方
プラークコントロールとは、簡単に言うと、歯磨きがしっかりできているかをチェックすることです。
よく歯医者さんで、行われる歯に色を塗るアレのことです。磨き残しがあるところに、染め出されてしまいます。この数値を限りなく0に近づけることを目指します。
しかし、通常の歯ブラシだけでは、0%にすることが難しいと言われています。歯ブラシで除去できるのは60%前後と言われているます。プラス、歯間ブラシやフロス(糸ようじ)の併用が必須になります。
いくら、1ヶ月に一回歯科医院できれいにそうじをしていても、残りの29日のホームケアが不十分であると、歯周病は進行してしまいます。
そのため、ハリヨ歯科では、定期検診や歯周病治療の際には必ず歯ブラシを持参して頂き、歯磨きのチェックを行っています。
②口腔内の菌叢の状態
前回blogで書かせていただいた、口腔内の細菌の状態です。お口の中には500〜800種類くらいの菌が存在しており、数千億から数兆もの数がいわれているといいます。
これらの、菌の数や活動性が問題となるのです。これらを減らす方法として①のブラッシング(プラークコントロール)が非常に重要になってきます。
③喫煙者
タバコを吸っている方は、「またか」と思われるかもしれませんが、歯周病においてもタバコは厳禁。
タバコを吸うことによって、血管が収縮されます。その結果、先程の菌が歯茎に沢山存在し、攻撃をしてきても、それに対応する、血液(白血球)がないため歯周病菌がやりたい放題になり、歯周病が進行してしまいます。
実際に、歯周病が重度に進行している人は、タバコを吸っている郡と吸っていない郡だと、たばこを吸っている人が多い印象です。
タバコを吸っていても、歯周病が進行していない人もいますが、悪化する率は、吸っていない人と比べると高いため、ハリヨ歯科では禁煙を勧めています。
④遺伝
家族性の歯周病も少なからずあります。親が、総入れ歯や、歯周病に悩まされていると聞いた方は、普通の方よりも歯周病になりやすいかもしれません。早め早めに歯科医院でチェックしてもらいましょう。
⑤糖尿病などの基礎疾患がある方。
以前blogでもお話しましたが、糖尿病と歯周病は切っても着れない関係です。糖尿病があると、歯周病がアクティブになりやすいし、歯周病が進行すると糖尿病のコントロールが悪くなることが知られています。
逆に言うと、歯周病のコントロールをしていくことで、糖尿病が安定してくることもありますので、糖尿病の持病がある方は、歯科医院で相談してみるいいでしょう。