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歯科医療の昔と今

2018.03.02

おはようございます。 大垣市、安八、瑞穂市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優し歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

医療の世界は日進月歩。歯科だけでなく医科の世界も日に日に進歩し、過去無理だったことは今では当然のように可能になりました。

それにより、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)が求められるようになりました。

このQOLという言葉お聞きになったことはありますか?

医療業界で勤務されている方、介護業界で勤務されている方々はよく使われることと思います。

 

QOL(クオリティー・オブ・ライフ)、直訳してそのまま「生活の質」です。

 

生きていればそれでいい・・・ではなく、患者さんがどう生きるかの質ということです。

医療技術、薬の進歩で様々な病気を持ちながらでも生きながらえることが可能になりましたが、いたずらな延命治療、患者さんへの侵襲が激しい治療を継続することによって、患者さんが理想とする、望まれる生活、人間らしい生活が実現できない状況を「QOLの低下」と言います。

 

人生90年の時代。昔なら助からなかった病気も助かり生きながらえることはできます。ただ長生きをしたいとは誰も思っていないはずです。人生何年になろうとも最後の時まで自分らしく今の“生活の質=QOL”を保ったまま楽しんで過ごしたいとみなさん願っているはずです。

 

このQOL、とても歯は重要です。

歯がないと言うことは、人とのコミュニケーションである会話も話しづらい、生きていくために必要な栄養の摂取である食べられない、楽しみであるはずの食を美味しく食べられないと言うことになるからです。
このQOLという概念さえなかった時代は歯科医院の数も少なく、1日に1人の歯科医師が200人診療していたなんてこともききます。

今の時代に1人で200人診ている歯科医師はほぼ皆無でしょう。

現代歯科医療の治療内容では到底1人の歯科医師が診られる数は歯科衛生士の手を借りて多くても50人。

1人の歯科医師が200人診るには手間のかかる治療はできず、「痛みをとる」が最大の目的であり、それには歯を抜くのがもっとも簡単で早かったのです。

今なら治療回数を重ねて残せた歯も昔は躊躇なく抜いていたことが推察されます。

抜いた後のQOLに触れることのない時代でした。

ましてや、健康に歯を残すために歯科医院に定期検診に行くなんてことはありません。歯を抜いて痛みがとれたら通院はおしまい。

そして、今より歯を抜く基準は低かったのです。

 

今はどうでしょう。歯は抜きたくない、抜かない方がいいとお考えの方は多いことでしょう。歯医者になるための歯科大学でも歯を抜くことはおろか、一度削った歯は戻らない、削るのは最小限にという教育がされています。

 

その甲斐あって、歯が年齢を重ねても人昔前より残っているはずです。そのおかげで、好きなものを思い通り食べ、楽しく話し、笑うことができます。

しかし歯が残ることでの弊害もあります。

 

歯周病です。昔は歯周病になる前に抜いてしまっていたので歯周病の認知は現代人が遅れていると言えるでしょう。

歯が残っていることで、その歯をさらに残すためには歯周病のケアの必要があるということであるのに、歯は残れど歯周病のケアのための定期検診への意識が低いのが現状と感じます。

これからの楽しい人生のQOLの維持、向上のためにハリヨ歯科へのご来院お待ちしています。


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