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一生自分の口で美味しく食べる〜実例後編〜

2018.02.05

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は、前回、前々回に引き続き飲み込みについてお話しします。

物を飲み込む“嚥下”という動作の際、重要なのは歯や顎の骨だけでなく、舌・くちびる、頬っぺたの筋肉を含むお口周囲の筋肉です。

特に高齢者においてこの舌の筋力の衰え、お口周囲の筋肉の衰えは嚥下の際の大きな問題となります。

誤嚥(物を飲み込む際、物が食道ではなく誤って息道・気管に入ってしまうこと)を引き起こすのです。

この衰えにより、介護現場をよくご存知の方は納得されるかもしれませんが、お口が閉じていられずポカーンと開きっぱなしになってしまうという事態が起きます。

お口を閉じるよう促せば閉じてはくれるけど、またすぐに開いてしまう。

もしくは、ご本人がお口を閉じようと思っても閉じきれない状態になってしまうのです。

 

逆に言えば、お口が閉じようと思っても閉じられない状態は、筋力の低下から嚥下がうまくできない可能性があるということ。

そして、このお口の周りの筋力を鍛えることが嚥下の機能回復になり、その結果お口も開いてしまっていたのが閉じられるようになるということです。

 

今回、ハリヨ歯科にご通院の実際の患者様のご協力のもと、その口腔機能回復のための機能訓練のビフォーアフターのお写真をご覧ください。

 

ご家族は、ありのままの写真の掲載を許可してくださいましたが、こちらの判断でプライバシーの問題からお口元のみとさせて頂きました。

患者様ご家族はそれほど口腔機能回復に熱心で私たちの指導にも努力を惜しまず協力的で、トレーニングを継続してくださいました。

現在、嚥下機能も改善傾向ですが全ては、そのご家族の努力の賜物と思います。

 

ハリヨ歯科では、今回のケースのように誤嚥のリスクの高い患者様には誤嚥に注意しながら座位で残っている歯の清掃、入れ歯の清掃を行っています。

 

こちらが、来院前・お口の周りの筋力のトレーニング前のお顔です。

写真を撮るため、ご本人はお口を閉じるように意識されていますが、お口が閉じきれていませんね。

また、自然に閉じられないため、周りの筋力を無理矢理使うため、不自然な筋肉の緊張があります。

 

こちらが最近のお顔です。

トレーニング前のお顔に比べると自然にお口が閉じていることはお気付きでしょうか。

 

来院中にもこの差は明らかです。来院中、トレーニング前はお口がずっと開きっぱなしの状態でした。何度も何度もご家族がお口を閉じるよう促しても、束の間。すぐにお口が開いてしまいました。

最近は自然に閉じることができており、それと同じくして嚥下の機能も改善してきています。

 

私たちがやったことは極わずかなことです。

お口を清潔に保つこと、嚥下の評価、機能訓練のご指導。

ご家族の力がほとんどですが、この改善は心から喜びを感じる一例となっています。


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