歯が黒い! これってむし歯?
おはようございます。
ハリヨ歯科の院長に長縄です。
本日のテーマは、
歯が黒くなっている。これってむし歯?
ハリヨ歯科に初診で来院された時に、受診理由の一つとして挙げられるのが、鏡を見ていたら、下の歯の奥の部分が黒くなっているのに気づきました。
これってむし歯ですか?っという訴えです。
答えは、YESでありNOでもあります。
では、黒くなっている原因は何でしょうか?
についてです。
まずは、
むし歯になっている状態。
歯に大きな穴が空いていたり、上から見たらなんだか黒くなっていたりする場合にはむし歯の可能性があります。大きな穴が空いている場合は、むし歯によって歯が欠けてしまったか、何らかの原因(くいじばりなど)によって、むし歯ではなくても歯が欠けてしまうこともあります。穴の部分は黒くはならないのでむし歯ではありませんが、むし歯治療と同じように治す必要があります。
むし歯ではない状態で黒い場合
歯の溝に着色がついてしまい黒くなっている状態。
一見、むし歯と見間違えれることが多いこの状態は、皆さんのお口の中を見ると多くの人に見られる、正常な状態です。
特に奥歯の溝は深いことが多くそこに着色が着くことでむし歯と勘違いして受診されるかたは多く見えます。
もちろん、むし歯ではないので、治療をすることはありません。
ただ、溝からむし歯になることもあるため、自分で判断せず、気になったら歯科医院に受診することをお勧めします。
ハリヨ歯科では、この溝がむし歯か着色かが目では判断できない時にダイアグノデントと言われる、レーザーによるむし歯判定検査を行います。
feature より引用
この検査結果により、むし歯治療をするか経過観察をするかを客観的に判断しています。
一旦、天然の歯を削ってしまうと、もう、元には戻りません。(前回の内容をご参照ください) http://www.hariyo-dental.jp/blog/?p=1492
もう一つのむし歯ではないが色が黒くなっているパターンとしては
以前詰めた、詰め物が劣化し、詰め物の縁に汚れや、着色がついて色が付いてしまっている状態です。
コンポジットレジンと言われる、歯科でよく使われる白色の詰め物は、経年劣化により、表面が粗糙になり、着色や汚れが着くことにより黒くなります。そのため、この色自体はむし歯ではありません。しかし、その粗糙な部分からむし歯を発生させるかもしれませんので、場合によっては治療の対象になります。
これらのことは、患者さん自身では判断することが難しいことから一度気になることがあったら歯科医院に受診することをお勧めします。