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噛むということは生きる力そのもの

2018.04.10

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の副院長の長縄  真貴子です。

先週の日曜日は
大阪まで床矯正研究会主催のセミナーを受講しに行ってきました。

今回のセミナーでは、著書「Health dentistry」を出版されている増田純一先生の講演でした。
長年、子ども達の成長を小児歯科医として画像、動画を記録として撮り続けてこられ子ども達の口腔内の発達発育を追ってこられました。

みなさんは、お口の中がどう成長していくかは全て親から譲り受けた生まれ持ったものとお考えですか??

実はそうではないのです。
歯の大きさ、形、数は遺伝的なもので決まっていますが、顎の形、大きさ、成長の方向はお子さんが生まれてからの環境が大きいと言えます。

昨日のブログでもお伝えしたように、
顎の骨の成長はその時期にどんな刺激があるか、
またそれは意外!と思われるかもしれませんが、舌や唇を含めた口の周りの筋肉をどう使うかが大きく関係するのです。

お口がポカーンと開いているお子さん、
ごはんを食べていてもずっとくちゃくちゃモゴモゴしていてなかなか飲み込めないお子さん、
またはすぐに丸飲みしてしまうお子さん、
年齢が上がっても食事の後には口の周りが汚れているお子さん、
飲み込むのが大変そうに見えるお子さん、
話をしていると口の周りにツバが溜まってしまうお子さん、

そんなお子さんはほぼ間違いなくお口の中では歯並びに問題が生じています。
それを私も日々の診療の中で感じています。
これらは残念ながら、赤ちゃんの頃から培うはずの舌の使い方や唇の使い方の育成に失敗したということになるのです。

お口の中を育成するということは、矯正の力で歯を並べるのではなく、その子どもさんの本来持っている力を引き出す、発揮させてあげるということです。そのためには正しい食事の仕方、噛み方が重要なのです。

しっかり自分の歯で噛めることは五感で脳にもしっかり刺激が伝わるので脳を育てるということには直結します。
そして、しっかり噛めるようにお子さんのお口を育てるということは、そのお子さんがご老人になったときまで続く、まさに三つ子の魂百までなのです。
歯科医院にいらっしゃる目的はほぼ全員むし歯のチェックです。

しかし、お口の機能は噛むことにあり、むし歯を治すは噛むための行為の1つであり、全てではありません。

噛めるようにむし歯だけでないお口の全体の異変に気付きそれを本来の姿に導けるよう私たち歯科医院はこの重要な噛めることに対するエキスパートでなくてはいけないと改めて思う講演でした。

もっともっと、こんな有益な情報をハリヨ歯科にきてくださるみなさんにお伝えしていきたい、そして、それがどのスタッフにあたってもそれができるよう、院内でもシェアしていこうと思います。


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