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歯周病が怖い理由(4)

2018.02.15

おはようございます。

大垣市、今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で託児もご利用できる、子連れにやさしい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今回は歯周病が怖い理由第4弾として、皮膚症状と歯周病についてお話しします。

最近、お口の中の歯周病や扁桃腺などの慢性的な感染により、手や足などの皮膚に炎症を起こすことが医療界の中で注目を浴びています。

簡単にお話しすると、歯周病が進行していたり、お口の中の清掃状態が異常に悪いことによって手や、足があれる事があります。皮膚科などに受診して、あらゆる検査や、お薬を飲んでも治らない場合は、歯周病が原因かもしれません。

今回は、ハリヨ歯科で実際に通院している患者さんについてお話しします。

患者さんは数年前より手や足の肌荒れに悩み、総合病院の皮膚科に受診し、詳しく検査をするために大学病院の皮膚科に紹介され詳しく検査を行いましたが、原因は不明、お薬の内服と、塗り薬で経過観察になっていました。その後、皮膚科の主治医から歯科医院の受診を勧められて当院に受診となりました。

下が当院の初診時の手の写真とお口の中の写真です。

手のひらが全体的にただれている状態です。

お口の中の状態も歯面全体的に食べかすがべったり付いています。歯茎も全体的に腫れており、検査時に触っただけでも出血をする状態でした。

口腔内の状況と、手の皮膚症状を診察し、口腔内の慢性炎症による症状の可能性が考えられたため、歯周病治療を開始しました。

初診時に患者さん本人に、歯磨き指導、食事指導を行いました。

1週間後のお口の中の写真と手の写真です。

口腔内の清掃状態は劇的に改善しています。手の平の皮膚症状も改善傾向にあります。

最後に治療後のお口の中の写真と手の写真です。

ご自身での歯磨きも徹底されており、歯茎の腫れや、出血もなくなっています。

それに伴い、手の皮膚症状はほとんど消失しています。

ハリヨ歯科に受診するまで、皮膚科で診てもらっても数年治らなかった症状が、歯周病治療とご自身のブラッシングで治ったんです。

いかに、お口の環境が全身に影響しているかを改めて実感する経験になりました。

歯周病はご自身ではなかなか自覚症状がありません。歯周病の自覚症状の一つである歯がグラグラしたり、痛みを伴ったりした時には、歯の周りの骨が溶けている状態ですでに歯周病が進行している状態かもしれません。症状が出現する前に歯科医院に受診し、お口の中の環境を整えましょう。


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