今回のテーマは「親知らず」についてです。
こんにちは、大垣市今宿の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。多くの方の人生の経験の中で嫌なことランキングの上位に入ってくるであろう親知らずの抜歯。皆さんの周りで歯を抜いた人に聞いても、あまりイイことを言わないし、できれば抜きたくは無いですよね。
私は、卒業後は総合病院の口腔外科で6年ほど毎日親知らずを抜いてきました。そのため、開業した今でも一週間で2〜3人は親知らずを抜くこともあります。
そんな中で、皆さんからよく聞く質問が
「そもそも、親知らずは絶対に抜かなければいけないの?」です。
そこで今回はこの疑問にお答えしたいと思います。
ズバリ、答えは
実は、抜かなくても良いときもあります。絶対に抜かなくてはならないものではありません。親知らずの状態によって抜くか、抜かないかを総合的に判断し決めていきます。
抜かなくても良い場合
①親知らずがしっかりと生えており、噛み合っている場合
→昔と比べて、顎が小さい人が増えて来ているので親知らずが並びきらないことが多いですが、中には、他の歯と同じようにしっかりと生えており噛み合っている方は見えます。そういう方は、抜く必要はありません。
②深くに埋まっており、親知らずに炎症が起きそうにない場合
→親知らずは一部、歯茎から歯の一部が出ていることや、出ていなくても浅く埋まっていることが多いですが、中には奥底に埋まっていることもあります。その際は、感染の経験が無いのであれば、無理に抜かずに様子を見ることもあります。
③そもそも親知らずが無い方
→意外と知られていませんが、ラッキーなことに親知らずが存在していない方も見えます。親知らずがなければ当然親知らずを抜くこともありません!!
④親知らずを残しておいて、いざというときの移植用にとっておく場合
→歯の移植?
「そんなことができるんですか?」
実は出来るんです。
CTなどで精査をしてみないとわかりませんが、上の親知らずに関しては、多くの場合移植用に使えることがあります。特に、下の奥歯が割れてしまったり、むし歯が大きくて抜かなければならなくなった時に移植歯として使えることがありますので、気になる方は抜く前に主治医の先生に相談してみても良いかもしれません。
親知らずの歯を抜かなくて良い場合は概ねこのような内容だと思います。
今回は、親知らずを残す場合についてお話させていただきました。
次回は、親知らずを抜かなければならない場合についてお話させていただきたいと思います。
また、親知らずのことでお悩みがある方は、大垣市の今宿の歯科医院のハリヨ歯科に一度ご相談に来て下さい。平日の午前中は保育士が常駐しているために、小さなお子さんは託児でのお預かりも出来ますので、なかなか、歯医者に行けない子育て世代のお父さん、お母さんも是非ご来院下さい。