歯医者が内科に手紙を出す理由

2022.06.24
歯医者が内科に手紙を出す理由

こんにちは、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

本日のテーマは

 歯医者が内科に手紙を出す理由です。

近年、超高齢化社会の突入と叫ばれる中、歯科医院に受診する方の年齢も高齢化しております。

以前までは、80歳、90歳になると歯科医院に通院することができず、通院を断念することが多かったのではないでしょうか?

最近では、訪問診療も一般的になり、何らかの理由で歯科医院に受診できない患者さんも歯科と関わることができるようになっております。

そればかりでなく、いわいる、高齢者と言われる年代の活動性は高く、元気に自分の足で通院できる患者さんも増えています。

それに伴い、内科的な病気を患っている患者さんが多くなっています。

歯科で行う治療は、麻酔を使うなど、いわゆる外科的な治療をすることが多く、。当院では内科的疾患がある患者さんには、診療台で血圧が測れるように、血圧計を含めた生体モニターをすべての

診療台に設置しております。

※詳しくは、次回のブログで説明致します。

今回の、テーマである内科への対診は、そのような基礎疾患を伴う患者さんに対してお手紙を送っています。

お手紙を送る病気としては、糖尿病、骨粗鬆症、不整脈、心血管疾患(脳梗塞や心筋梗塞)などがあります。

糖尿病がある人は、歯周病になりやすく(悪くなりやすく)、歯周病がある人は糖尿のコントロールが悪く(糖尿病が悪化)なりやすくなります。

それは、なぜかというと、歯周病菌であるPG菌による悪さによって炎症が起き、その結果、血糖値を下げる役割をするインスリンの効果を弱めてしまうために、血糖値が下がらず高血糖な状態が続いてしまいます。

お口の中の歯茎の腫れはトータルすると手のひらの大きさほどの面積があるとも言われています。これらの、ことを考慮し。自宅でのセルフケアと歯科医院での歯石取り、定期的なメンテンナスをすることで、糖尿病の薬や、普段の食生活が変わらなくても血糖値が落ち着き、HbA1cが下がってくることが知られています。(※すべての人が歯周病をコントロールすると血糖がさがるわけではありません。)

そのため、ハリヨ歯科では糖尿病の疾患のある全ての患者さんには、内科の主治医に手紙を送り、現在の糖尿病の状態、血液検査の結果、内服薬の種類などを問い合わせや連携を行っています。

当院では、糖尿病患者さんには毎回糖尿病手帳を持ってきていただき、血糖値や、HbA1cの変化、口腔内の変化を記録して経過を見ております。

一見なんにも関係がないようにみえる、歯周病と、糖尿病は、まさにコインの裏と表ときっても切り離せない関係なのです。

ハリヨ歯科では、基礎疾患をお持ちの患者さんも安心して通院できるように努めておりますので、お困りごとがありましたらお問い合わせください!