こんにちは、岐阜県大垣市の歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄です。
今回の、テーマは、
”歯医者は何歳から受診したらいいの?”
についてお話ししていきたいと思います。
お子さんの歯科検診といえば、市が行う、一歳半検診、3歳検診ですよね。
1歳半といえば、個人差はありますが歯のA~Dぐらいまでが生えてくることが多いです。その為に、一歳半検診はおおよその乳歯が生えたタイミングでチェックすることが目的ですね。
3歳検診では、全ての乳歯が生え揃う時期になりますので噛み合わせや、噛み合わせに影響する癖(指すいなど)がないかをチェック
もちろん虫歯のチェックもします。
ただ、それらの検診は、お口のことだけでなくさまざまな身体的発育や精神的発育もチェックする場でもあります。
- 健康な成長の評価: 一歳半・3歳は子供の重要なマイルストーンの一つであり、子供の成長と発達に大きな変化が現れます。検診を通じて、子供の身体的、認知的、言語的、社会的発達を評価し、健康な成長を確認することが目的です。
- 早期発見と介入: 発達の遅れや問題の早期発見に重点が置かれます。発達の遅れや異常が早期に発見されれば、専門家の評価や適切な介入が行われることで、問題の進行を防ぐことができます。
- 健康問題の早期発見: 身体的な健康状態や疾患の早期発見も行われます。例えば、歯の健康状態や視力の問題などが検査されます。
- 予防接種の管理:予防接種のスケジュール管理も行われます。子供の年齢に応じた予防接種が実施され、重要な感染症から子供を保護するための予防策が講じられます。
これらの検診時に口腔内のチェックを行われて、いずれかの検査項目に指摘があれば、そこで、初めて歯医者に行くことになります。
その為、多くの方は1歳半もしくは3歳時に歯医者にくることが多いのかなと思います。
では、実際に、ハリヨ歯科に来る患者さんの、初めての歯医者さんのタイミングは7ヶ月ごろに来ることが多いです。早い子では生後3ヶ月ごろに来ることも少なくありません。
7ヶ月なんて、まだ歯が一本しか生えていないじゃん、3ヶ月なんて歯も生えていないのになんで歯医者にくるのって思われることも多いのではないのでしょうか?
実は、我々歯医者では、その時期に歯は全く見ていないんです。
むしろ、歯より大事なことがあるんです。
ここで、皆さんのとってびっくりなお話をします。
”顎の成長の8割は6歳までにできる”
ここで、大事なのは、永久歯が生えてくるのは6歳からだということ。
さてここで、クイズです。
永久歯と、乳歯どっちの歯が大きいと思いますか?
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正解は、前歯(上で前6本、下前6本)は永久歯の方が大きく
臼歯2本は、乳歯の方が大きい
このため、乳歯の時に歯並びがきれいに並んでいると、永久歯になった際に、前歯がガタガタになってしまうんです。
6歳時には、全部の乳歯の間に隙間があって欲しいということになります。
その隙間を作るために(顎を成長させるため)、顎に沢山の刺激を与えなければいけません。
その、第一歩が、授乳の仕方や、抱っこ紐の使い方、普段の寝かせ方や、食事を食べるときの姿勢。(これらのことは、当院のマタニティー教室でご説明しています。)
これらの、ことがうまく行っていないと、7ヶ月ごろにはその兆候が出てきます。
例えばお口の富士山型。
これが意外に多いんです。
中には、一般的なブログで、お子さんの唇が富士山みたいでかわいいってアップされている方も見えます。
でも、それは、正常部ではなく異常なんです。では、なんで上唇が上を見いてしまうのか。
その原因は、上唇の使い方が上手くできていないことにあります。
上唇が上手く使えてないってどういうこと?と思われると思いますが、少し解説していきます。
まず。上唇は何でできているかご存知ですか?
上唇は筋肉で構成されているため、上唇が上に挙げっているということは、唇の筋肉が上手に発達(成長)していないことが挙げられます。
では、なんで上唇の筋肉が発達していないでしょうか?
それは、離乳食の与え方が間違っていたり、いつまでも、ストローのみを続けていたり、ぶくぶく嗽ができなかったり。
今までは、勝手に成長してきたことでも、昨今では非常に多くの方が富士山型になっていることを実感します。
その結果、保育園児や小学生でもお口ポカーンが増えています。
ハリヨ歯科では、幼い時期から管理栄養士による、お口を育てるためのセミナーや離乳食講座を行なっていますので、興味のある方はお問い合わせください。
連絡先 0584−74−1182
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