歯医者って何歳から受診したらいいの?皆さんは何歳から歯医者に行っていますか。歯が生えてから?では、もう遅い?

2023.06.11
歯医者って何歳から受診したらいいの?皆さんは何歳から歯医者に行っていますか。歯が生えてから?では、もう遅い?

こんにちは、岐阜県大垣市の歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

今回の、テーマは、

”歯医者は何歳から受診したらいいの?”

についてお話ししていきたいと思います。

お子さんの歯科検診といえば、市が行う、一歳半検診、3歳検診ですよね。

1歳半といえば、個人差はありますが歯のA~Dぐらいまでが生えてくることが多いです。その為に、一歳半検診はおおよその乳歯が生えたタイミングでチェックすることが目的ですね。

3歳検診では、全ての乳歯が生え揃う時期になりますので噛み合わせや、噛み合わせに影響する癖(指すいなど)がないかをチェック

もちろん虫歯のチェックもします。

ただ、それらの検診は、お口のことだけでなくさまざまな身体的発育や精神的発育もチェックする場でもあります。

  1. 健康な成長の評価: 一歳半・3歳は子供の重要なマイルストーンの一つであり、子供の成長と発達に大きな変化が現れます。検診を通じて、子供の身体的、認知的、言語的、社会的発達を評価し、健康な成長を確認することが目的です。
  2. 早期発見と介入: 発達の遅れや問題の早期発見に重点が置かれます。発達の遅れや異常が早期に発見されれば、専門家の評価や適切な介入が行われることで、問題の進行を防ぐことができます。
  3. 健康問題の早期発見: 身体的な健康状態や疾患の早期発見も行われます。例えば、歯の健康状態や視力の問題などが検査されます。
  4. 予防接種の管理:予防接種のスケジュール管理も行われます。子供の年齢に応じた予防接種が実施され、重要な感染症から子供を保護するための予防策が講じられます。

これらの検診時に口腔内のチェックを行われて、いずれかの検査項目に指摘があれば、そこで、初めて歯医者に行くことになります。

その為、多くの方は1歳半もしくは3歳時に歯医者にくることが多いのかなと思います。

では、実際に、ハリヨ歯科に来る患者さんの、初めての歯医者さんのタイミングは7ヶ月ごろに来ることが多いです。早い子では生後3ヶ月ごろに来ることも少なくありません。

7ヶ月なんて、まだ歯が一本しか生えていないじゃん、3ヶ月なんて歯も生えていないのになんで歯医者にくるのって思われることも多いのではないのでしょうか?

実は、我々歯医者では、その時期に歯は全く見ていないんです。

むしろ、歯より大事なことがあるんです。

ここで、皆さんのとってびっくりなお話をします。

”顎の成長の8割は6歳までにできる”

ここで、大事なのは、永久歯が生えてくるのは6歳からだということ。

さてここで、クイズです。

永久歯と、乳歯どっちの歯が大きいと思いますか?

正解は、前歯(上で前6本、下前6本)は永久歯の方が大きく

臼歯2本は、乳歯の方が大きい

このため、乳歯の時に歯並びがきれいに並んでいると、永久歯になった際に、前歯がガタガタになってしまうんです。

6歳時には、全部の乳歯の間に隙間があって欲しいということになります。

その隙間を作るために(顎を成長させるため)、顎に沢山の刺激を与えなければいけません。

その、第一歩が、授乳の仕方や、抱っこ紐の使い方、普段の寝かせ方や、食事を食べるときの姿勢。(これらのことは、当院のマタニティー教室でご説明しています。)

これらの、ことがうまく行っていないと、7ヶ月ごろにはその兆候が出てきます。

例えばお口の富士山型。

これが意外に多いんです。

中には、一般的なブログで、お子さんの唇が富士山みたいでかわいいってアップされている方も見えます。

でも、それは、正常部ではなく異常なんです。では、なんで上唇が上を見いてしまうのか。

その原因は、上唇の使い方が上手くできていないことにあります。

上唇が上手く使えてないってどういうこと?と思われると思いますが、少し解説していきます。

まず。上唇は何でできているかご存知ですか?

上唇は筋肉で構成されているため、上唇が上に挙げっているということは、唇の筋肉が上手に発達(成長)していないことが挙げられます。

では、なんで上唇の筋肉が発達していないでしょうか?

それは、離乳食の与え方が間違っていたり、いつまでも、ストローのみを続けていたり、ぶくぶく嗽ができなかったり。

今までは、勝手に成長してきたことでも、昨今では非常に多くの方が富士山型になっていることを実感します。

その結果、保育園児や小学生でもお口ポカーンが増えています。

ハリヨ歯科では、幼い時期から管理栄養士による、お口を育てるためのセミナーや離乳食講座を行なっていますので、興味のある方はお問い合わせください。

連絡先 0584−74−1182

H P:https://www.hariyo-dental.jp/

”妊婦さんは歯医者にいっても大丈夫?その②

2021.12.31
”妊婦さんは歯医者にいっても大丈夫?その②

こんにちは、岐阜県大垣市今宿の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

今回のテーマは、前回に引き続き

”妊婦さんは歯医者にいっても大丈夫?

についてお話していきます。

妊婦さんになってみんなが少し悩む歯医者の受診について説明していきます。

よく妊婦さんからは麻酔のこと、レントゲンのこと、飲み薬のこと質問されることが多くあります。前回は麻酔のこと、レントゲンのことをお話しました。

今回は飲み薬についてお話していきます。

妊娠前では、何気なく使っていた薬でも、妊娠するとおなかのあかちゃんに影響したらどうだろうと不安に思われることも多いと思います。

結論から言えば、ハリヨ歯科で処方しているお薬は基本的には妊娠中に飲んでも問題ないお薬を処方させて頂いていますので安心して下さい。

それでも、気になることはあると思いますので、簡単にお薬と妊娠との関係に付いてお話していきます。

まずは、薬の服用については、妊娠のいつの時期かが重要になります。

赤ちゃんが成長していく段階で、胎児への影響が出やすい時期はいつなのかを考えていきましょう。

妊娠の初期の初期4週まで(ほとんど、自分ではまだ妊娠していることも気付いていない時期です。)

この時期は胎児の器官の形成はされていないので、基本的にお薬を飲んでしまってもほとんど影響はありません。

続いて妊娠初期(4〜7週)

この時期は胎児の体の基礎が作られる器官形成期であり、妊娠初期は最も影響が受けやすい時期。(薬を飲むときは医師と相談しましょう)

妊娠初期(8〜15週)

抹消の形成器(手足など)に影響が生じる可能性がある時期

安定期(16週以降)

基本的には重要な器官の形成が終わっているため、ほとんど薬の影響が受けなくなります。ただし、胎盤を通じて胎児に移行するため、大量の投与などした場合には注意が必要です。

これらの影響がある薬と言っても、すべての薬が影響を与えるわけではありません。そのため、注意してお薬を処方すれば、安心してお薬を飲んでもらえます。

しかし、とはいっても、妊娠中にお薬は飲みたくないですよね。

妊娠中に起こるお薬の処方の原因でおおい2つについてお話します。

妊娠中につわりなどがあり、口腔内のケアが行き届かなくなり、歯周病が悪化する場合、もしくは親知らずが痛くなる場合です。さらに、妊娠時に女性ホルモンが大好きな菌が増えてしまうことで、急激に歯周病が悪化してしまうこともあります。

そういった場合は、痛み止めや、化膿止めを処方して炎症を抑えなければならないこともあります。私が、市中病院で勤務していたときは、炎症が治まらないために、抜歯をしなければならなかったこともあります。

もう一つのパターンは、虫歯が大きくなり、ズキズキした痛みが出ることです。

そのため、妊娠する前には(妊娠を希望する方は、妊娠をする前に)歯科医院でお口の中をチェックして、必要な処置をしてもらうことが一番の予防に繋がります。

ぜひ、早め早めに歯科医院に受診しましょう!