タバコはなぜいけないの?

2018.02.13
タバコはなぜいけないの?

おはようございます。

大垣市、今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

皆さん、タバコは吸われますか?私は、人生で一度もタバコを吸ったことがありません。父親が、ヘビースモーカーということもあり、タバコの臭いが苦手だったので一度も吸いたいとも思ったことはありませんでした。

最近は、タバコによる体の害のことや、たばこ税などでタバコの値段の高騰、分煙や禁煙の場所が増えたこともあり、タバコを吸っている方の数も減っているとききます。それでも、なかなかやめられないのがタバコだと、タバコ愛好家の友人から良くききます。今回は、歯周病とタバコとの関係についてお話しさせていただきます。

タバコを吸うことで発生する煙に含まれている一酸化炭素は歯茎への酸素の供給を妨げます。さらにニコチンは一種の神経毒で血管を収縮(縮める)する作用があります。

この、歯茎への酸素の供給を妨げることと、歯茎の血管を収縮する作用とは簡単に言うと、歯茎に十分な健康な血液が行かなくなってしまうということです。

歯周病になっている人のお口の中は、歯茎の周りにたくさんの歯周病菌が存在し、それによって歯茎に炎症が生じ腫れてしまい、触るだけで出血してしまいます。歯茎が腫れているということは、体が歯周病菌をやっつけようと思って免疫機能が働いている証拠です。

しかし、タバコを吸っていることで、血管が収縮されてしまい、本来歯茎が腫れているところが、反対に引き締まって見えてしまいます。同じように歯茎からの出血も出にくくなります。その為、歯周病菌はやりたい放題となり、歯周病が進行しやすくなるのです。

さらに、タバコを吸っている人の歯周病治療は、吸っていない人と比べて治るスピードが遅かったり、再発も生じやすくなります。

その為、歯周病を直す為にも禁煙をすることをハリヨ歯科はお勧めしています。

禁煙をすることで、歯周病のリスクが4割ほど下がると言われています。

お口の中の変化としては、禁煙をして1週間ほどすると、歯茎の血流が正常な状態に戻ります。それによって、今まで歯周病があってもニコチンなどの影響で歯茎の腫れが隠されていたものが、血流が戻ることで歯茎の腫れや出血が生じびっくりするかもしれません。しかし、それが本来の歯周病の状態です。そこからしっかり歯周病治療と歯磨きを徹底することで、歯茎の腫れや出血は治まってきます。歯茎の変化を実感できると思います。

他にも、禁煙することでいいことはいっぱいです。

血栓症や心臓発作のリスクが半減したり、肺がんのリスクも下がります。歩行など、日常動作も楽になってきます。

ご自身がタバコを吸っている方、家族でタバコを吸ってるかた、一度ハリヨ歯科に受診し、お口の中をチェックしてみていかがですか?