こんにちは、ハリヨ歯科です。
最近、小学校や、幼稚園・保育園などの学校検診にいって思うこと。
本当にむし歯の数が減っていることを感じます。その代わりに、歯並びが悪い子が増えていたり、むし歯が無いけれども、歯肉炎(歯磨きが上手にできていない状態)が増えています。
そもそも、歯が無くなる原因の第1位は何かご存知ですか?
むし歯?破折?歯周病?外傷?
第1位がむし歯と思われている方が多いと思いますが、実は全体の40%が歯周病なのです。
現在の問題点は、歯を磨かなくてもむし歯にならない子が増えていること。それは、その子の唾液の質が良くなっているからかもしれません、歯の質が良くなっているからかもしれません、むし歯菌の数が少ないからかもしれません。多くの要因でむし歯になりにくくなっていることは事実です。
では、なぜそれが問題なのかというと、歯磨きをしなくてもむし歯にならない→極論:歯磨きをしなくても良い。に子どもたちが誤った習慣を持ってしまうこと。
歯医者に来ている子でも、毎回汚れがべったり付いている子がいます。しかし、人生で一度もむし歯になったことはありません。
通院している子達には、歯科医院で適切なアドバイスをしながら、行動変容をすることが出来ます。
しかし、歯科検診でむし歯がない子どもたちは、そもまま、歯医者に行かずにスルーされているかもしれません。
その子どもたちが、大人になったらどうなるでしょうか?
先程申しあげたように、むし歯になりにくい子供は大人になってもむし歯になりにくい。そもそも、歯医者に来る理由は何でしょうか?
多くの方は、むし歯になったり、傷みを伴ったときに歯医者に行かれるのではないでしょうか?
そうなると、むし歯になりにくい大人は、歯医者に行く機会を無くし、トラブルが起きたときに初めて受診します。
むし歯ではないトラブルとは、おそらく歯周病により、歯がグラグラする、出血する、噛むと痛いなどを、歯周病が進行した状態で歯科医院を受診する可能性が高くなります。
歯周病が進行した状態とはどんな状態でしょうか?
そもそも、歯周病とは歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。
そして一度溶けてしまった骨はもう元には戻りません。
現状維持をしていくしかありません。そのため、進行してしまった歯周病の状態で歯科医院に受診しても、出来ることが限られてしまいます。
そのため、自分自身は歯も痛くないし、むし歯にもあまりなったことが無いから歯に自身があると思われている方も、是非、定期的に歯科医院に受診してみてください。
若いときから歯科医院に受診することはきっと将来皆さんの為になると思います。