一生自分の口で美味しく食べる〜実例後編〜

2018.02.05
一生自分の口で美味しく食べる〜実例後編〜

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は、前回、前々回に引き続き飲み込みについてお話しします。

物を飲み込む“嚥下”という動作の際、重要なのは歯や顎の骨だけでなく、舌・くちびる、頬っぺたの筋肉を含むお口周囲の筋肉です。

特に高齢者においてこの舌の筋力の衰え、お口周囲の筋肉の衰えは嚥下の際の大きな問題となります。

誤嚥(物を飲み込む際、物が食道ではなく誤って息道・気管に入ってしまうこと)を引き起こすのです。

この衰えにより、介護現場をよくご存知の方は納得されるかもしれませんが、お口が閉じていられずポカーンと開きっぱなしになってしまうという事態が起きます。

お口を閉じるよう促せば閉じてはくれるけど、またすぐに開いてしまう。

もしくは、ご本人がお口を閉じようと思っても閉じきれない状態になってしまうのです。

 

逆に言えば、お口が閉じようと思っても閉じられない状態は、筋力の低下から嚥下がうまくできない可能性があるということ。

そして、このお口の周りの筋力を鍛えることが嚥下の機能回復になり、その結果お口も開いてしまっていたのが閉じられるようになるということです。

 

今回、ハリヨ歯科にご通院の実際の患者様のご協力のもと、その口腔機能回復のための機能訓練のビフォーアフターのお写真をご覧ください。

 

ご家族は、ありのままの写真の掲載を許可してくださいましたが、こちらの判断でプライバシーの問題からお口元のみとさせて頂きました。

患者様ご家族はそれほど口腔機能回復に熱心で私たちの指導にも努力を惜しまず協力的で、トレーニングを継続してくださいました。

現在、嚥下機能も改善傾向ですが全ては、そのご家族の努力の賜物と思います。

 

ハリヨ歯科では、今回のケースのように誤嚥のリスクの高い患者様には誤嚥に注意しながら座位で残っている歯の清掃、入れ歯の清掃を行っています。

 

こちらが、来院前・お口の周りの筋力のトレーニング前のお顔です。

写真を撮るため、ご本人はお口を閉じるように意識されていますが、お口が閉じきれていませんね。

また、自然に閉じられないため、周りの筋力を無理矢理使うため、不自然な筋肉の緊張があります。

 

こちらが最近のお顔です。

トレーニング前のお顔に比べると自然にお口が閉じていることはお気付きでしょうか。

 

来院中にもこの差は明らかです。来院中、トレーニング前はお口がずっと開きっぱなしの状態でした。何度も何度もご家族がお口を閉じるよう促しても、束の間。すぐにお口が開いてしまいました。

最近は自然に閉じることができており、それと同じくして嚥下の機能も改善してきています。

 

私たちがやったことは極わずかなことです。

お口を清潔に保つこと、嚥下の評価、機能訓練のご指導。

ご家族の力がほとんどですが、この改善は心から喜びを感じる一例となっています。

一生自分の口で美味しく食べる〜実例前編〜

2018.02.04
一生自分の口で美味しく食べる〜実例前編〜

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

人間は言わずと知れた、食べ物を食べて栄養を得ることによって生きることができる生物です。

食べるという行為は自分自身の生命を保つための本能であり楽しみですね。

 

実際ハリヨ歯科に現在ご通院の患者様のお話です。

パーキンソン症候群をお持ちでここ数年の筋力低下が著しく、誤嚥(物を飲み込む際、物が食道ではなく誤って息道・気管に入ってしまうこと)を繰り返しておられました。

主治医の医科の医師や、介護施設の方々からは*誤嚥性肺炎の懸念から流動食を勧められていました。

 

しかし、ご家族の強い希望によりできるだけ本人の力で美味しいものを家族と同じように食べさせてあげたいという希望で来院されました。

介護において、常に支える側、常に支えてもらう側が決まってしまう関係上、双方の精神的な負担も大きく関係が行き詰まることもあるそうです。

 

そんな中で、できるだけその支える側、支えられる側の関係を忘れるため、お互いに介護が始まる前のフラットな関係になれるよう、できるだけ外の空気を吸いに、お出かけされるそうです。

その先にはやはり食事の楽しみは切っては離せないものです。

 

安全のため、持参した流動食を食べることもできますが、できるだけご家族と同じように食べさせてあげたいというあたたかな思いをお持ちのご家族です。

 

介護されておられる、またはその経験がおありの方はこの思いに賛同されるのではないでしょうか。

 

ただ、管理・機能回復のための訓練をしない本人の現状の機能を無視した無茶な食事はご家族に厳重注意しています!!

 

ハリヨ歯科では、誤嚥性肺炎のリスクを踏まえた上で安全を確保しつつ食事していただくためにいくつか検査・評価・指導させていただいています。

熱心なご家族の毎日のトレーニングの成果もあり、その成果が見た目顔貌にも現れましたので、次回、ご本人・ご家族の了承の上、一生自分の口で美味しく食べる〜実例後編〜にてご報告します。

 

*誤嚥性肺炎とは物を飲み込む際、物が食道ではなく誤って息道・気管に入ってしまうことにより、食べ物・唾液・胃液などと一緒に細菌が気道・肺に入ってしまうことにより発症します。肺炎は日本の死因上位に常にあり、特に65歳以上その割合が増します。肺炎のほとんどが誤嚥性肺炎であるとの報告があります。

お口が汚れない経管栄養であっても、総入れ歯であってもお口の中を清潔に保つための定期的な口腔内清掃が重要です。

一生自分の口で美味しく食べる

2018.02.03
一生自分の口で美味しく食べる

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

医科研修、総合病院での勤務が長かった私たちは、

 

全身的な機能の衰えとともに口腔機能の衰えを迎え

→刻み食

→流動食

→誤嚥の危険が出れば胃瘻などによる経管栄養

 

という姿を見てきました。

誤嚥性肺炎の危険性を回避するためには経管栄養は最適な方法であり、介護者の負担、心労も軽減される良い方法といえるでしょう。

 

しかし、物を口から食べるという行為は、人間はもちろん動物の持って生まれた本能です。口から物が食べられなくなった時、もし身体だけは元気で食欲以外の興味に没頭できたら、食べるという行為は諦められるかもしれません。

多くは、身体機能が衰え、思うようには動けなくなることが多く、最後生きていくために残るのは食事のみが楽しみというパターンです。

ご自身の自由がきかなくなり、食事のみが楽しみとなったとき刻み食はまだしも食感も美味しさの重要な要素であるにも関わらず流動食、さらにはお口で味すら感じることのない経管栄養となったとき、人間の本能である食欲は満たされるのでしょうか。

 

医療技術の進歩により人間は生きながらえることは可能になりました。

しかし、人間が人間らしく生きるのに重要なのは健康寿命です。

“人間らしく “をほぼ担うのは美味しいものを美味しく食べることに最後は行き着くのではないでしょうか。

 

当院では、嚥下の訓練を行っています。

院長は総合病院での嚥下機能の評価、訓練を行ってきており、患者様に安全にご自身のお口で食事を楽しんで食べてもらうために診療してきた経験があります。

現在、ご通院の患者様は大変熱心な介護をされるご家族のお力もあり、ハリヨ歯科でできる最善を尽くしています。

介護者・ハリヨ歯科両者の力を合わせ、「最後までお口で美味しくお食事を“安全に”摂っていただく」にこだわっています。

ハリヨ歯科では嚥下機能の評価とともに、誤嚥性肺炎のリスク軽減のための口腔内清掃、お家でも取り組んで頂けるマサージ法のご指導などを行っています。

 

私たちができることはごくわずかなことです。毎日を一緒に過ごされ支えておられるご家族の力が私たちの想像を超える労力であり、それをいとわない愛だなと感じます。

日常にこそ、一度衰えてしまった機能の回復のチャンスはあり、その継続こそが課題であり難題です。介護は口腔機能の回復だけでない、その他の些細なことから大きなことまで日常を支えることの連続です。

 

次回、ハリヨ歯科でご通院の方の口腔機能の回復についてお話しますね!!

ご持病をお持ちの方へ

2018.02.02
ご持病をお持ちの方へ

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の長縄です。

ハリヨ歯科ではご持病をお持ちの方に安心してご通院いただくため、下記の設備を整えています。

 

血圧・心拍数の把握のために待合スペースでの血圧測定機器

(お持ちのご病気をお持ちの方にはハリヨ歯科ご来院時にご自身で血圧測定していただいています。)

 

 

 

注意が必要な疾患を外科処置などの治療中に連続的に測定できる生体モニター(手術室で使用しているレベルの精度の機器です)

  • 血圧
  • パルスオキシメーター(血中の酸素の取り込みの状況を知るためのもの)
  • 心電図
  • 呼気終末二酸化炭素分圧(呼気中の二酸化炭素量を知り呼吸の状態を評価するもの)
  • 体温

がわかります。

低酸素状態に備えての酸素供給のための酸素ボンベ

 

 

 

ご自身の力での呼吸が困難な場合の補助器具バックバルママスク

アナフィラキシーショックなどの一刻を争う自体の急変に備えるための緊急薬剤セット

 

 

 

公共施設での設置も一般的になったAED

 

 

 

糖尿病をお持ちの方々、糖尿病の疑いのある方々の血糖測定機

 

ご持病がない方にも、不慮の急変は医療を行う上で避けて通れません。

いつ何時、どんな自体が起きても最善の対処が行えるようハリヨ歯科は準備しています。

今後、車椅子でもご来院でも楽にご通院いただけるよう現在、車椅子の購入も思案中です。すでに、院内はバリアフリー、ゆったりとした院内スペースの確保により、ご持病お持ちの方にも安心してご通院いただいています。

 

このような設備は、急変時の状況判断のための機材であり、あくまでこの設備を円滑に使いこなして初めて意味を発揮する器具に過ぎません。

常に、この器具の不具合の確認、使用時の操作方法などをハリヨ歯科内で共有し、どんな状況でも使いこなせることが重要です。

スタッフがこの器具に慣れ使いこなせるよう、スタッフミーティングで使用方法の確認を定期的に行っています。

 

どんな方にも安心してご通院いただけるようハリヨ歯科は準備しお待ちしております。

 

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 骨粗鬆症
  • 透析中
  • 脳梗塞、くも膜下出血、脳出血など
  • 甲状腺疾患
  • 狭心症、心筋梗塞
  • 喘息
  • 悪性腫瘍の治療後の方
  • 心疾患
  • 薬アレルギー

 

 

をお持ちの方、お気軽にお申し出ください。

歯科治療は全身疾患との関連を踏まえた上で、起こりうることを想定しそれに対しての対処法を準備し行うことが大切です。ハリヨ歯科ではその準備と経験を備えてお待ちしております。

妊娠を考えている方に、知っていただきたいこと。

2018.02.01
妊娠を考えている方に、知っていただきたいこと。

おはようございます。

大垣市今宿にむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は、現在妊娠している方、これから妊娠を考えている方へ知って頂きたいことがあります。

妊婦さんや、妊活中の方でここ数年、歯医者に受診していない方。歯が痛くなったことないから自分は歯が強く問題ないと思っている方。本当に大丈夫ですか?

ハリヨ歯科にも多くの方が妊産婦健診で当院を受診してくれます。

その中で感じることは、久しぶりに歯医者さんを受診する方がとても多いということです。

そして、もう少し早く受診してくれたら色々なアドバイスや治療ができるのにと思うことがよくあります。

 

そこで妊娠中に起こりやすいトラブルをいくつか挙げてみたいと思います。 妊娠時のお口のトラブル

①妊娠中の食べ物の好みの変化。

今まで、むし歯のリスクが低かった方も妊娠中の食生活の変化によって 急激にむし歯の数が増えてしまうケースもあります。

②つわりなどでお口のケアが困難になる。

妊娠中のつわりの程度はひとそれぞれです。つわりがひどいと今まで通り歯磨きが出来なくなることもあります。その為、歯茎や、親知らずが腫れやすくなります。その他にも、むし歯や歯周病のリスクが上がります。

③妊娠時には歯茎が腫れやすくなります。

妊娠時には女性ホルモンの分泌の関係で歯周病が悪化しやすくなります。

④妊婦さんに歯周病があると早産のリスクが7倍に上がります。

歯周病と早産の関係は、喫煙や飲酒、高齢出産よりも早産のリスクが高くなることをご存知ですか?歯周病により放出される炎症性物質が、出産時に子宮収縮を起こす物質と類似している為に、歯周病の悪化により、体が間違えて子宮収縮を起こし早産を生じてしまうのです!

『まだ若いから、私は歯周病ではない』と思っていませんか?

妊婦さんで歯周病になっている割合がどれくらいあるかご存知ですか?

66%〜98%と言われています。

統計のデータによってはほとんどの人が歯周病になっているということです。しかし、妊婦さんの95%は妊婦にとって歯や歯茎の変化は普通のことと認識し歯科医院に受診していないのが現実です

妊娠中にむし歯や歯周病が見つかっても、妊娠の時期によっては治療が困難なこともあります。また、症状によっては、痛み止めや抗菌剤を飲まなくてはいけない場合もあります。

ハリヨ歯科では妊娠を考えた時から早めに歯医者に受診することをお勧めします。

詳しくお知りになりたい方はハリヨ歯科にお電話ください

 

親知らずは絶対抜かないといけないの?

2018.01.31
親知らずは絶対抜かないといけないの?

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力入れる歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

歯医者さんでの嫌な思い出でよく上がるのは親知らずを抜いたこと。

『腫れた』『痛かった』『熱が出た』などあまりいい話を聞きません。

実際、親知らずはすべての人が抜かなければいけないかと言うとそういうわけではありません。

親知らずを抜く理由は大きく分けて次の3つです。

①親知らずが感染を繰り返している場合。

一度、感染を生じると、再び痛みを伴うことが多いです。特に妊娠を考えている女性は、妊娠すると、つわりなどからお口の中のケアが難しくなる時期が生じることがあります。そのため、妊娠時は妊娠する前より、ばい菌が付いてしまうことが多いんです。もし、妊娠中に親知らずに、ばい菌が付いてしまうと、化膿止めや痛み止めを飲まなくてはいけなくなります。妊娠中は、できれば、お薬は飲みたくないですよね!そのため、抜く必要があれば早めに歯を抜くことをお勧めします。

②親知らずがむし歯になっている、もしくは親知らずによって隣の歯がむし歯になっている、むし歯になるリスクがある場合

親知らずが大きなむし歯になっていて残しておくのが難しい場合は抜歯を行います。治療が可能な親知らずは極力残します。

③矯正などで抜歯を依頼された場合

矯正歯科医より矯正のために抜歯を依頼された場合は、抜歯を行います。

※親知らずに感染などの症状がない歯で矯正医からの抜歯の依頼の場合は、保険診療外となります。

では、抜かなくて良い時はどんな時でしょう。

①完全に骨の中に埋まっていて、感染や、隣の歯に影響を及ぼさないと考えられる場合。

 

 

 

②垂直に親知らずが生えており、噛み合っている場合。

③奥歯がむし歯になって、抜歯をしなくてはならない場合に、親知らずを抜歯した部位に移植する場合

特に③の移植については、患者さんにお話しするとそんなこともできるんですかとびっくりされます。すべての症例に移植ができるわけではありますん。移植に向いている親知らずと向いていない親知らずもあるので、気になる方は、歯を抜く前に一度、受診していただけると、より詳しくご説明します。

親知らず=抜歯ではなく、あらゆる可能性を考慮した上で抜歯をするかどうかを決めることをお勧めします。

 

赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで

2018.01.30
赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

現在、赤ちゃんから年配の方まで幅広い年齢の方々がハリヨ歯科に来て頂いています。

子供はいつから受診したらいいの?という質問をよく受けます。

 

答えはお母さんの妊娠中からいつでもOK!!です。

赤ちゃんが産まれる前から赤ちゃんのお口の中の環境づくりは始まっています。

もっと言えば、お母さんが妊娠される前が重要と言えるでしょう。

なぜなら、妊娠中にはできるだけ避けたい治療、薬の使用を控えるために、むし歯や歯周病がない状態で妊娠を迎えて頂きたいからです。

 

そして、新生児でも抱き方、授乳の仕方からお口の育成は始まっています。歯並びにまで影響が出ます。助産師さんからはそんな指導はないでしょう。

妊娠前から始まるお子様の健康なお口づくりのために、いつからでもハリヨ歯科にきてくださいね☆

早ければ早いほど、できることや、アドバイスできることが多いですよ♬

 

そして、今日は車椅子にのられたご主人とその奥様のご夫婦にご来院頂きました。ハリヨ歯科は、ベビーカーでも車椅子でも不自由なく通院して頂けるようバリアフリー、そして、診察室チェアーのスペースも広く間隔を取っています。

タイトル通り、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんに安心して通院していただくためです。

 

ご来院いただいたご夫婦は、お互いを支え合う素敵なご夫婦でした。

ご主人はご持病をお持ちでしたが、全身的な過去の病歴、現在の状態、最近の検査結果、現在の内服薬を把握させて頂いた上で、必要な検査審査をさせて頂きました。

車椅子でなかなか歯科を受診することができなかったそうで、一通りの検査結果、全身疾患を踏まえた上で、歯科としての今後の治療方針をお話ししたところ大変喜んでくださいました。

ハリヨ歯科は院長、副院長ともに全身疾患について医科研修を経て学んできています。

医科との連携、全身心疾患の正確な把握をすることができるため、ご持病をお持ちの年配の方々にも安心して通院していただけます。

 

赤ちゃん、年配の方々以外にももちろん!!

それぞれの人生に寄り添った治療、アドバイス、ケアをすることがハリヨ歯科の使命であり、喜びです。

 

歯科受診を迷っていらっしゃる方、遠慮なくハリヨ歯科にご来院ください。

インフルエンザ中の水分補給にご注意!!

2018.01.29
インフルエンザ中の水分補給にご注意!!

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

ただいま、インフルエンザが猛威を振るい、ご予約頂いていた患者様もご本人が、もしくは家族が「インフルエンザで予約を延期でお願いします」とのお電話がここ数日で何件かありました。

 

ありがたいことに、ご自身がまだインフルエンザ発症はしていなくても、家族が順番にインフルエンザ発症しているので、ハリヨ歯科受診で周りにインフルエンザをうつさないか心配でとのお気遣いのお電話も頂きました。

ありがとうございます。

 

ハリヨ歯科では、医療機関としてインフルエンザウィルスの伝搬をできるだけしないよう、そして、もちろんスタッフがインフルエンザでつらい思いをしないように、スタッフ全員インフルエンザ予防接種をしています。

連携内科医師にハリヨ歯科に来院頂き、スタッフ一同キャーキャー言いながらワクチン接種を済ませています(笑)

 

みなさんも手洗いうがいマスクで、インフルエンザに負けないようにお気をつけください。

 

しかし、どれだけ気を遣っていてもインフルエンザになってしまう時もありますよね。

そんな時、やはり注意しなきゃいけないのは脱水症状。

脱水にならないために、効率よく水分摂取するには真水よりも吸収が早いポカリスエットなどのスポーツドリンクや経口補水液と呼ばれるような体液に組成の近いイオン水を摂取しましょうということは耳にしたことはありますか??

 

TV番組などでもよく取り上げられる話題なのでご存知の方も多いのではないかと思います。

 

その際の注意点です。

ポカリスエット、アクエリアスなどのスポーツドリンク、OS-1という経口補水液でもたくさんの糖分が入っています。

言わずと知れた、糖分はむし歯にはよくありません。

 

効率よく水分吸収するにはそんなことやむを得ません。

 

高熱でヘロヘロの時に脱水になっては困ります。

しっかり水分補給してください。

高熱でヘロヘロの時に歯磨きをしてくださいとも言えません。

 

ただ注意して欲しいことは、インフルエンザ中についたイオン水を飲む癖がインフルエンザ完治後も続くことは歯にとってはとても悪影響です。特にお子さんでは一度つけた習慣を正すのは難しいのではないでしょうか。

 

もしくは、イオン水が体に良いと認識されて率先して、健康時でも摂取するようにしているなんてこともあるかもしれません。

その習慣がむし歯をつくるかもしれません。全身的な栄養の面からも言って過度な栄養摂取は不健康につながります。

 

お砂糖たっぷりのスポーツドリンクでインフルエンザ完治後、むし歯がご心配な時は痛くなくてもそのチェックにハリヨ歯科ご来院、受診をオススメします♬スタッフ一同ご来院お待ちしています。

位相差顕微鏡

2018.01.28
位相差顕微鏡

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

ハリヨ歯科では位相差顕微鏡と言って、光学顕微鏡で患者様のお口の中の細菌を採取しその動き、数、種類を観察するという検査を行っています。

これはハリヨ歯科を初めて受診される方には無料で全員に行う検査です。

通院中何度か、そして、定期検診にお越しいただいた方にも無料で検査させて頂いています。ご通院中の方はご存知ですよね♬

 

位相差顕微鏡は動く細菌を見ることができます。お口の中でどんな細菌がどんな動きをしているのかその細菌の持ち主ご本人に、診療室チェアー前の大画面で確認して頂くと多くの患者様は大きく驚かれます。

患者様:自分の口の中にこんな動きをする細菌がいるなんて!!

患者様:ッキャー!!これ本当に私の口の中にいるの!?

ハリヨスタッフ:はい、本当にご自身のお口の中の細菌です(笑)

 

ショックを受けられる方も多いです。

 

なぜそんな映像をお見せするのか。

 

歯垢は食べカスと認識されていらっしゃる方は多いと思います。

そうではないのです。

この歯垢こそが細菌の塊なのです。

 

歯垢を採取して顕微鏡で見ればウジャウジャ細菌がいるということです。

 

生まれたての赤ちゃんはお口の中には細菌はいない状態、無菌です。歯が生え始めるとそんな純真無垢な赤ちゃんにも身近な人から細菌がうつります。

家族・友人と食べ物・お箸を共有する。よくあることです。

そんなところから細菌はやってきて、ご自身のお口で育てていらっしゃる。。。

その産物がバイオフィルムと呼ばれる細菌の集団、歯垢です。

人間は無菌では生きられません。細菌がいていいのです。しかし、どんな種類の細菌がいるのかということが重要です。

それを目で見て確認して頂くことが大事だとハリヨ歯科は考えています。

 

むし歯を引き起こす細菌、歯周病をひどくする細菌、いろいろいます。

お口の中をできるだけ悪さをする細菌を少なく保つことがむし歯・歯周病の予防につながります。

 

ハリヨ歯科ご来院時には、すでにむし歯・歯周病があることがほとんどです。

もちろんすでにできてしまっているむし歯はできるだけ削らず治します。

歯周病にはケアをしていきます。

 

しかし、ハリヨ歯科通院中に新たなむし歯ができないように、通院終了後も定期検診のたびに歯周病が悪化しないためには、通院開始と同時に治療と同時進行で予防していく必要があります。

そのためには磨けている歯磨きが重要です。磨けているのかどうか評価するためにハリヨ歯科ではみなさんに無料で位相差顕微鏡の検査をさせて頂いています。

一度ご自身のお口の中の細菌を確認しに、ハリヨ歯科にぜひご来院くださいね!!

磨いてる=磨けてる!?

2018.01.27
磨いてる=磨けてる!?

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

みなさん、むし歯にならないため、お口の健康のためには歯磨きが重要だということはご存知の通りだと思います。

 

ここで注意して欲しいことはむし歯だけでなく歯周病も歯磨きがとっても重要だということです。

 

 

よく聞く声で、

 

歯磨きしているのにむし歯になる

歯磨きの指導なんて今更いらないです

歯磨きはしているので私は大丈夫です

 

歯はツルッとした真っ平らな机の上を掃除するのとは違います。

歯は小さいです。凹凸の連続です。柔らかい歯肉と硬い歯が隣りあいます。

汚れである歯垢は歯と同じ色をして、落とすべきターゲットが見えません。

奥歯なんて特に見えません。

 

歯磨きをしてから受診してくださる方々の、歯の歯垢を染め出して見ると私たちの心配がいらないほど磨けている方は極わずかです。

ほとんどの方が歯を磨いていても磨けていないということです。

 

歯を磨いた=歯が磨けている  ではないのです。

 

この歯磨きができていない状態でご自身の中で磨けていると認識されたまま、毎日過ごされるとどうなるのか・・・

 

歯垢は細菌の塊です。

細菌が身体にずっと存在し続ければ・・・細菌が悪さします。

その悪さの一つがむし歯、もう一つが歯周病。

これは、お口の中に限らずですよね。体の中で悪い細菌が繁殖すれば病気になるのです。

 

お口の中は、細菌が繁殖するには好都合な条件が揃っています。

常に温度はある程度一定。温かい。湿度満点。栄養が常に供給される。

 

これはキッチンの排水溝やお風呂に似ています。

キッチンの排水溝やお風呂にカビ、雑菌が繁殖しやすいのと同じ、お口の中もケアがしっかりできないと細菌のつくるバイオフィルム(細菌のハウス栽培状態)をつくり排水溝のようなヘドロ・ヌメリをお口の中でもつくります。

 

残念ながら毎日磨いているのに、磨けていない方は毎日磨けていないことに慣れてしまわれており、なかなか磨けていないという自覚がないのです。

 

その状態をお伝えしてもなかなかご理解して頂きにくい、という現状からご自身のお口の中の細菌を目で確認して頂くため、ハリヨ歯科では位相差顕微鏡の検査を無料で行っています。

次回、位相差顕微鏡について詳しくお話させて頂きますね☆

 

ぜひ、ハリヨ歯科にご来院いただいた際の位相差顕微鏡にてご自身のお口の中をご確認ください。

そして、プロによる歯磨き指導をお受けください。

 

磨けている”歯磨きこそが、お口の中の健康つくりの第一歩です。

むし歯の治療と同時に始めることが重要です。

 

ご自身の“磨いた”歯磨きがどんな状態かまずは知るためにご来院をお待ちしています。