歯周病と早産と歯科恐怖症

2018.03.23

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

先日ご来院頂いた患者様との初診カウセリングでのお話です。

10代前半の男の子のお子さんを2人育てていらっしゃるお母さんです。

次男さんがすでに当院を受診されており、今まで幼少期の歯科での体験がトラウマとなりなかなか歯科治療ができなかったところ、当院ではスムーズに治療は済んでおり本人さんもストレスなく治療ができたそうです。

 

お母さん自身も幼少期に歯を抜いた時に痛かった経験により歯科恐怖症。歯科医院には行きたくなかったところ、差し歯の前歯が取れてしまい悩んでいるところ息子さんにこう声をかけられたそうです。

 

ハリヨ歯科の先生なら優しいから大丈夫だよ!!

もうそろそろ歯医者行っておいでよ!!

 

お母さんは息子さんに背中を押され歯科受診する勇気を持ち、ハリヨ歯科に来院してくださいました。

私たちはこんな会話をお家でしていてくださったことに喜びと感謝を感じます。

 

今までの歯科での経験、ここに来院されれまでの経緯等、初診カウンセリングで聞いていく中、お子さんを2人出産されていること、歯周病のケアも全くされて来ていないことから、お子さんの出産の状況が気になりました。

妊娠中には歯周病は悪化しやすく、歯周病の状態が安定していない妊婦さんは早産になりやすいのです。

 

お子さんは予定日通り生まれたのか、お子さんの出生体重はどうだったのか気になり本人さんにお聞きしたところ、

 

2回目の出産時には予定日の1ヶ月半も早く生まれたこと、

陣痛も感じず、いきなりお子さんの頭が出て来てしまったこと、

出産は産院に間に合わず、産院の駐車場で迎えてしまったこと、

産後お子さんの状態は悪くお子さんは真っ黒になり救急車で緊急搬送されたこと、

1ヶ月半も早く生まれたためお子さんは低体重でしばらく入院生活であったこと、

入院中もお子さんの命はあるのか心配であったこと、

そして、この妊娠期間中、歯科受診は妊娠をきっかけにしていなかったことをお話ししてくださいました。

 

そしてそんな大変な出産となり生まれたお子様は、今回お母さんが歯科恐怖症の中ハリヨ歯科を受診するきっかけをつくってくれた次男さんでした。

産後大変な状況ではありましたが、その時生まれたお子さんは今では元気になんら問題のない日常生活を過ごされています。

 

そして、おそらく歯周病による早産により命が危ぶまれたお子さんに今は歯科受診の勇気をもらう・・・

(当時の口腔内の状況などを見ておりませんので断定できませんが、今回の早産と歯周病に関連があった可能性があります。妊婦さんが歯周病のケアがされていないと早産のリスクが7倍ほど上がることは歯科界では周知の事実なのです。)

家族の力と命の尊さを感じるエピソードでした。

現在、お母さんは歯科恐怖症は克服!?(私たちにはまだ判断できませんが)され、根気強く歯周病のケアを含め歯科治療に通ってくださっています。

一見関係ないお口と全身の健康。たかが歯です。軽視されている歯ですが、お口は体から切り離されているものでは当然ありません。

お口の健康は確実に全身の健康につながっています。

当然のことなのですが見落とされがちなこの事実。

皆さんも一緒にお口の健康から全身の健康を守りませんか??。

ミモザの花が咲きました

2018.03.22
ミモザの花が咲きました

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

昨年、開院に合わせて植樹された植栽たち。

この植栽を決めるにもどんなものにするか、実物を見に行きました。1年以上かけて医院設計を一緒に行ってきた設計士さん、ハリヨ歯科建設を行ってくださった恩田建設の現場監督さんと一緒に稲沢まで行きました。

 

無機質なイメージと、怖いと多くの方が身をすくめがちな歯科医院。

少しでも気楽に、心穏やかに歯科医院を受診して頂きたいと開院前から強く思っていました。

そのため、建物も歯科医院らしくない、今までの歯科医院のイメージを払拭する設計を心がけて来ました。

その中で、できるだけ自然の緑に癒される空間をと考えて来ました。

 

医院内の診療チェアからは緑が見えるように小窓を設置しています。

歯科医院受診時に一番勇気がいるであろう、患者様をお迎えする入り口にも植栽をしています。

自然の心を落ち着けてくれたり、癒してくれる力は何にも代えがたいものですよね♬

 

まだ2月の寒い中、花が咲いていない状態で何時間もかけて決めてきた植栽。その一つがミモザです。春に黄色い花をつけることだけはきいていましたが、昨年植樹されたばかりの時には花を見ることはありませんでした。

ミモザは、3/8は女性の日となっており、イタリアでは女性に感謝の気持ちを込めてミモザを贈る日だそうです。

 

花言葉は「堅実」「豊かな感受性」「エレガンス」「真実の愛」だそうです。

 

ハリヨ歯科スタッフも院長を除くと全員が女性です。女性の活躍するハリヨ歯科にさらにこの春新人2人の女性を迎えます。

そのハリヨ歯科の入り口に女性を象徴するミモザが咲く☆

 

「堅実」に医療と向き合い、

「豊かな感受性」で患者様の心に寄り添う、

いつでも「エレガンス」でありたい人々のために、

「真実の愛」を追求し続ける

 

そんなハリヨ歯科であり続けたいと思う、ミモザが咲き出した今日この頃。

この春からのハリヨ歯科の女性の活躍がますます期待できそうです♬

 

ハリヨ歯科の目の前の通りには街路樹の桜が咲き出しました。

そしてミモザ以外の植栽たちもご紹介します。

 

シンボルツリーの“フェイジョア”。昨年12月にはクリスマスツリーとしてハリヨ歯科を彩ってくれました。花言葉は「情熱に燃える心」だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

“オリーブ”

花言葉は「平和」「知恵」

 

“オオエゾツツジ”。

花言葉はなんと「摂生」・・・健康に注意し、病気にかからず丈夫になるようにすること

だそうです。花言葉を知っていて決めたわけではありませんが、まさに私たちのやりたいことは、健康に注意し、病気にかからず丈夫になるようにすること

なのです。どの植栽も花言葉は知りませんでしたが、どれもハリヨ歯科の目指すものとリンクしていたことにビックリ!!

この植栽たちの成長とともにハリヨ歯科も日々成長できるよう精進し続けます☆

フレッシュ増えます!!

2018.03.21
フレッシュ増えます!!

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

もうすぐ3月も終わり、4月からは新年度が始まります。

気候も暖かい日が増え春めいてきましたね。

ハリヨ歯科もこの4月11日で開院一年を迎えます。昨年のこの時期にはまだ建築業者が出入りする中、街路樹の花々が咲き誇るできたての建物の中で研修をしていました。

専門の講師をお招きし、何人もの模擬患者さんのご協力を頂き、ひたすら来院患者さんの一連の流れを確認するシュミレーションを2週間かけて行ってきました。

もちろん、歯科医院で働く経験は私たち歯科医師を含めそれぞれ持っていましたが、ところ変われば、人が変われば今まで働いていた施設と同じとはいかないものです。

開院に合わせ何ヶ月も前から求人募集をし、開院までにハリヨ歯科スタッフ採用決定者とは密に連絡を取りコミュニケーションはとっていたので、研修が始まる前には信頼関係はすでにできていたように思います。

そのため、研修期間の2週間はスタッフとの関係をより深めあうことができ、ワクワクと緊張感のドキドキが入り混じる思い出深い日々でした。

 

そんな研修を経て開院し、1年を迎えるハリヨ歯科にこの4月から新しいスタッフが2名増えます♬

開院間もなくからありがたいことに多くの患者様にご来院頂けたおかげで、スタッフ増員のための求人活動は夏ころから本格的に行ってきました。

スタッフ募集にたくさんの応募も頂き、ハリヨ歯科で働きたいとの思いで応募いただいた方々には感謝申し上げます。

スタッフ採用に際し、私たちが最も重要視したことは今頑張ってくれているスタッフとの相性です。そのため、採用決定の前には有償で1日トライアルとして実際のハリヨ歯科での実務を体験して頂きました。

 

働いてみてこんなはずではなかった、、、こんなに大変なの!?とスタッフ応募された本人さんもならないように、そして、実際一日ともにしてみてのスタッフの意見を聞くために。

 

そんなトライアルでのハリヨ歯科での実務体験を経たスタッフがこの4月に2人増えることに、現役スタッフも準備しています。

 

今週3日間に渡り、お昼から16時までの時間、休診とさせて頂き院長、ハリヨ歯科スタッフで新人スタッフの教育マニュアルを作成しています。

患者様にできるだけ早く新人スタッフでも、既存スタッフでもそのムラがなくなるように。ハリヨ歯科に来てくださる患者様一人一人の安心と満足がいただけるよう、休診とさせて頂きました。

その間、予約が取りづらいなどご迷惑をおかけしました患者様には大変申し訳ありません。

 

3月29日には新人スタッフの入社式を行う予定です。新人2人の出勤お楽しみに☆

お子さんの歯並びが気になる方へ。

2018.03.14

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は、お子さんの口周りの異変についてお話しします。私たち歯科医師が、ここ数年、子供のお口の中を見ていると感じることがあります。それは、顎の成長が弱いことが多く、歯並びも悪い子が多いのではないかと感じています。

では、なぜ現在のお子さんの顎の発達が弱いのでしょうか?理由はいろいろあると思います。その中の一つに、お子さんの生活の変化が挙げられます。

まずは、生活スタイルや食生活の変化です。昔は、大家族が多く、親子三世代で一緒に住んでいることが少なくありませんでした。それが現在は、核家族(両親と子供で生活)で両親が共働きの家庭が多くなっています。核家族が悪いとか、共働きがもちろん悪いわけではありません。しかし、生活スタイルの変化により少なからず子供の歯並びに影響を与えていると感じられます。

昔:食事には根菜類が多く、顎を使って食事をすることが多かった。食事中にお茶などの水分はなく、食後に飲んでいた。一緒に食事をする人数も多く、食事の姿勢や食べ方(良く噛むように指摘)を注意してくれる方が見えた。

今:食べ物が欧米化し、柔らかくあまり噛まなくても良いものが増えた。食事するテーブルにはいつでもお茶やお水などがおかれている。一緒に食事をする時間がなかったり、兄弟が多いと、手のかかる一番年齢の小さい子供にだけどうしても手をかけてお兄ちゃん、お姉ちゃんは個人に任せていた。

など一概にみなさんがそうとは限りませんが、患者さんんのお話しを聞いているとこのように変化している方が多くなってきたと感じています。

簡単にお話しすると、噛む回数が減ってことで、歯が並ぶ顎の成長が弱く、歯並びが悪くなってしまうのです。

では、どのように変化をさせていきましょう。

食べ物:根菜類や、噛みごたえのあるものを一品は入れる。おかずなどに入れる野菜は細かく切らずに大きい状態で料理をする。(食べやすく細かく切ると噛む回数が減ってしまいます。)噛ませることを意識しましょう。

飲み物:食事中に水分がテーベルにあると、お口の中が食べ物がいっぱいになったらお水を飲んで流し込んでしまします。僕らはこのことを水洗便所と言います。

この、お口の中に食べ物を入れて、口の中がいっぱいになったら水を飲むのを習慣化していると、噛む回数が激減してしまいます。そのため、水分は食事前もしくは、食事の後に飲むのが良いでしょう。どうしても、食事中に水がなければダメな方は、お口の中が空っぽになったことを確認したのちに水を飲むようにしましょう。

食事の姿勢:姿勢が歯並びに関係あるの?と思われがちなんですが、関係は大ありなんです。さきほどから言っているように、噛むことが大事です。そしてどんな姿勢で噛んでいるかも関係があります。姿勢が悪かったり、足が地面についておらずプラーンプランの状態では噛む力が、弱くなってしまうのです。姿勢や足が安定して初めて、顎に十分な力が伝わります。噛むこともしっかり力を伝え効率良く噛むことが大事なんですね。そのため、食事の姿勢も歯並びに大きく関わってきます。寝ながら食べるのは論外ですが、姿勢を正して食べる、そして、椅子に座って食事を食べる方は、お子さんの足が地面についているか確認してみてください。椅子ではなく床に座りながら食べる方は、正座をしながら食べると良いでしょう。

まだまだ、日常生活で改善できることは沢山あります。

小さい頃から顎を育てていければ、歯の矯正をしなくても歯並びが良くなるかもしれません。噛むということは毎日、毎日行うことです。その毎日のことの重要性を気付くことができるだけで今日からできることも増えます。

何か、心配事がありましたらいつでもご相談ください。

子供の歯ぎしり

2018.03.13

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は、よく、親御さんからご質問があることについてお話ししたいと思います。

それは子供の歯ぎしりについてです。皆さんご存知の方も多いと思いますが、歯ぎしりとは寝ている時などに起きる、歯をギシギシ強くこすりあうことです。

夜になると、いつも子供が歯ぎしりをするのですが大丈夫ですか?とよく質問されます。音がひどいと、親御さんも心配されて、ハリヨ歯科に受診されることが有ります。ただ、ほとんどの場合、歯ぎしりをしている本人に、痛みや口が開けにくいなど自覚症状がほとんどありません。

では、なぜ歯ぎしりをするのでしょうか?

それには大きく分けて2つの歯ぎしりの原因があるといわれています。

まず一つ目は精神的なストレスが原因による歯ぎしりです。

年長児になると、親が忙しく、触れ合う時間が持てなかったり、逆に注意することが増え、ガミガミ言ってしまったり、子供の心が満たされない場合が多くなります。そうするとストレスを発散する目的で歯ぎしりをすると言われています。

続いて、二つ目です。かみ合わせの調整を目的として、体が歯ぎしりを起こすと言われています。

かみ合わせの調整?

なんだか難しそうですが、簡単にお話しすると、乳歯が生えそろう前や永久歯が生え始める時期のかみ合わせが完成する途中の状態では、かみ合わせが不安定になります。(永久歯が生え始める6歳以降は永久歯と乳歯が混在する時期にあたるために、かみ合わせが不安定になり調整という意味も含めて歯ぎしりを生じやすくなります。)

いずれにせよ、この時期の歯ぎしりは色々なストレスを発散する目的で歯ぎしりを行っていることが多いのです。そして、先ほど少しお話ししましたが、多くの場合はお子さま自身に痛みなどの自覚症状は有りません。

そのため、小さい時の歯ぎしりは問題視されないことが多いです。

ただし、歯ぎしりが歯や口の機能に影響することもあり、注意深く観察していく必要が有ります。特に、顎がだるい、口の開け閉めがしにく、耳が痛い、歯の噛む面が平坦になっているなどの症状が認められたら、ハリヨ歯科に一度ご相談ください。

顎の痛みなどを自覚したたり、お子さんが食事の時に痛みがある場合は一度歯科医院を受診することをお勧めします。

歯磨きに歯ブラシ以外のものを使っていますか?

2018.03.12
歯磨きに歯ブラシ以外のものを使っていますか?

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

皆さんは、歯磨きをする時に歯ブラシ以外の器具を使用していますか?

患者さんとお話をしていて、歯ブラシ一本でむし歯や歯周病と戦っている方はまだまだ多くいることを感じます。

患者さんの中には、歯ブラシ以外に他の器具があることすら知らない方や、フロスや歯間ブラシは年を取ってから使う器具であると、勘違いされている方々がいます。実はそうではないのです。

歯磨きに使用する器具は主流なものとして3つあります。それぞれ、使う場所や用途が違います。今回はその歯磨き器具についてご説明させてただきます。

まずは、このブログでもなんども取り上げている、歯ブラシについてです。

歯ブラシが磨ける部分は歯の表面の部分と咬合面です。

しかし、歯ブラシだけでは磨きにくい部分もあります。

それは歯と歯の間の部分(歯と歯が接している部分:隣接面)と歯の根っこの部分です。

歯と歯の間の部分の磨き残しがあると、その歯と歯が当たっている部分からむし歯になりやすくなります。この部分のむし歯になりやすいのは中学生くらいからなりやすくなります。砂糖を含んだジュースやカフェオレ、スポーツ飲料、あめやグミやチョコレートなどのお菓子などがそこに長時間残ってしまうためにむし歯になってしまいます。それらを改善するためには、デンタルフロスを使用するとむし歯になりにくくなります。

デンタルフロス=糸ようじのことです。

このフロスを歯と歯が当たっている部分に挿入し前後運動をすることでその間の食べカスを除去することが目的です。本来、お子さんの乳歯の歯の場合は、歯と歯の間に隙間があります。しかし、最近のお子さんは顎の成長が弱くその隙間が少ない子も多いです。そういうお子さんにもこのフロスを使用することをハリヨ歯科ではお勧めしています。しかし、お父さんお母さんがフロスを使用していない状態でお子さんにフロスを行うと力が強すぎてお子さんが痛みを訴え次からやってくれなくなるためにお子さんにやる前に、お父さんお母さんに覚えてもらうことから始めます。

最後に歯間ブラシの使用です。

年齢を重ねるにつれて歯を支える骨が徐々に下がっていきます。そうすると、今まで骨に埋まっていいて見えていなかった歯の根っこの部分が露出してきます。この、本来骨に埋まっていた歯の根っこの部分はむし歯にも弱いので注意が必要です。また、歯周病が進行しているにもかかわらず未治療の場合、歯茎は腫れ上がっているために、骨が下がっていることに気づかず気づいたらむし歯になっていることも少なくありません。

そのため、歯周病が始まり出したらこの歯間ブラシを使用することを推奨しています。

歯間ブラシにはそれぞれサイズがあります。人によって適したサイズが違いますので、サイズが大きすぎれば歯茎を傷める原因になりますし、小さすぎると磨けていない可能性があります。

いずれの清掃器具も、使い方を知らなければ歯茎を痛めつける原因になってしまいますので、一度歯科医院に受診し相談してみてください。

むし歯は遺伝する?の嘘!?ほんと!?(後編)

2018.03.10

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は昨日に引き続き、むし歯は遺伝する?の嘘!?ほんと!?(後編)をお話しします。むし歯は遺伝する本当の半分についてお話しします。

遺伝と関係するものとしては、お子さんの歯並び、歯の構造、歯の質、唾液についてです。歯並びが悪いと当然歯磨きが難しくなります。そうすると、磨き残しの部分が生じむし歯になってしまういます。直接的な問題ではありませんが、そういった意味で、歯並びもむし歯の原因の一つになります。

他には唾液についてです。唾液には色々な効果があります。そのなかでむし歯に関係するのが、唾液の緩衝の、唾液のPH、唾液の量などです。

唾液の緩衝能とは

唾液のPHは通常6.8にあります。そこで砂糖を食事をすることで、むし歯菌が砂糖を食べ、酸性の物質を出します。そうすると、お口の中が酸性に傾き、歯が溶けやすくなりむし歯が発生、進行していきます。この、酸性の状態から中性に戻す力を緩衝能といいます。この、緩衝能の力が弱いと酸性の状態からなかなか、PHがあがらないためにむし歯になりやすくなります。

唾液のPHは先ほど緩衝能でもお話ししましたが、お口の中の基本となるPHが酸性よりにあると、むし歯になりやすくなります。

最後に唾液の量です。前回お話しした通り、寝ているときは唾液量が減り細菌が繁殖しやすくなることをお話ししました。そのため、唾液の出る量が少なければ少ないほどむし歯になるリスクも上がっていくのです。

唾液の性質についてはどこまで遺伝性があるかはしっかりとしたことはまだわかってきていません。しかしながら、なんらかの関連性はあると思います。

では、実際に自分のお子さんの唾液がむし歯になりやすいかどうかを調べる方法があることをご存知ですか?

先ほどお話しした、唾液の緩衝能、唾液のPH、唾液の量、前回お話しした、むし歯菌の量を調べることができます。検査は簡単です。唾液を少し集めて培養するだけで値が出ます。

ハリヨ歯科では、むし歯になってから治療するのではなく、なぜ、むし歯になったのか、どうしたら再びむし歯にならないのかを一緒に考えることで、むし歯や、歯周病にならないための予防を啓蒙しています。

ハリヨ歯科と一緒にむし歯0を目指しましょう!

むし歯は遺伝する?の嘘!?ほんと!?(前編)

2018.03.09

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

みなさん、むし歯は遺伝すると思いますか?お父さん、お母さんがむし歯が多いから私も遺伝でむし歯が多いのっという話を患者さんから聞いたことがあります。では、実際にはどうなんでしょう?

ズバリ、遺伝するの半分は本当で半分は嘘です。

半分ほんとで半分嘘ってどういうこと?

まずは半分の嘘からお話しします。

むし歯になる原因は幾つかあります。そのなかで大きく分けて3つに分けられます。まずは、むし歯菌の数です。

むし歯菌の数が多ければ、むし歯になりやすいのは誰でも想像がつくと思います。そのむし歯菌の数は人によって違うことはご存知ですか?では、なぜむし歯菌の数が人によって違うのでしょう?それは、むし歯菌がどこから来て、どのように増えるかを考えればわかりますし、むし歯菌を増やさない方法もわかってきます。そもそも、むし歯菌は歯周病菌と同じように感染症なのです。簡単に言えば、むし歯菌は人から人へ移るということです。

そのため、お父さんやお母さんにむし歯が多くある家庭では、注意をしないとお子さんにむし歯菌が移りむし歯になりやすくなってしまいます。では、どうやって、むし歯はお父さん、お母さんから移るのでしょう。よくあるパターンは、食事の際に同じ箸を使ったり、同じスプーンを使ったり、ペットボトルの飲み回しなど普段何も考えないで行っていることが原因でお子さんにむし歯菌を移しているかもしれません。では、そもそも、むし歯菌はどこに存在しどうやって増えるのか。それは、歯についた磨き残しの部分や、むし歯の中でむし歯菌は増殖します。その為、お子さんをむし歯にしない為には、まずは、お父さん、お母さんのむし歯治療やお口の中の環境を良くすることが重要なんです。以上のことから、むし歯菌は遺伝ではなく、むし歯菌の数を減らす、うつさないことは可能となるわけです。

次に、むし歯の原因となるのは、砂糖の存在です。

砂糖はいろんなところに使われています。みなさん1日にとって良い砂糖の量て知っていますか?おおよそ20gと言われています(体重や年齢によります。)。その20gって多いともいますか?それとも少ないと思いますか?

では、実際に日常的にとっているもので見てみたらどうでしょうか?

お子さんに人気の乳酸飲料や、炭酸飲料の500mlのペットボトルにどれほどの砂糖が入っているかわかりますか?ものにはよりますが、50g以上入っていることも良くあります。50gって言ってもピンとこないかもしれません。500mlのペットボトルに実際砂糖を入れてみてください。びっくりするくらい砂糖が入っていることに気づくと思います。

知らないうちに砂糖をたくさん摂取していることに気づいていない方がたくさんいます。砂糖を多く摂取すればするほど、むし歯のリスクが上がります。

ここまでが、むし歯は遺伝する嘘の半分です。

むし歯が遺伝するの半分の本当はまた、明日記載します。楽しみにしていてください。

お子さんの仕上げ磨きする時間がない!!

2018.03.08

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

皆さんはお子さんの仕上げ磨きはされていますか?子育て中のお母さんの1日はあっという間です。朝起きて、洗濯して、ご飯作って、保育園に送って、仕事をして、お迎えに行って、ご飯作って、お風呂はいってあっという間に1日が過ぎます。ましてや、2人、3人も子供を育てているお母さんにとっては、仕上げ磨きの時間を作るのは至難の技です。

しかし、自分で磨けないお子さんに親御さんが仕上げ磨きをしないと、お子さんがむし歯になるリスクはグーンと上がります。

そこで今回は、上手に仕上げ磨きをするコツをお教えします。

まずはどのタイミングで歯を磨くのが良いかです。むし歯に一番なりやすい時期は、唾液の量が一番減る睡眠中です。唾液の量が減少することで、口腔内のむし歯菌が増えるため、むし歯のリスクが高くなるのです。そのため、就寝前の歯磨きが一番重要になります。お昼寝をする2〜3歳児はお昼寝の前には可能であれば仕上げ磨きをしてあげると良いですね。

次に、磨く順序についてです。ご自身の歯磨きも同様ですが、歯磨きする順序を決めておけば、磨き忘れる部位もなくすことができます。①下の奥歯②上の奥歯③かみ合わせの奥歯④かみ合わせの前歯⑤かみ合わせの前歯⑥上の前歯の裏側⑦下の前歯の裏側という順序で磨くことを意識してみてはいかがでしょうか。

ついで、磨く場所です。寝室では暗くなってしまうので可能であれば電気の明るい部屋で仕上げ磨きをすることをお勧めします。お口のなかが見えない状態で歯を磨くと磨き残しが生じてしまいます。

磨く体勢は、可能であれば寝っ転がって仕上げ磨きをすると良いでしょう。その時の親御さんの体勢はあぐらをかいてそこにお子さんお頭が入ると、お子さんお顎が上がることで、お口のなか全体を見ることができるため、しっかり見て仕上げ磨きができます。見えてない状態で仕上げ磨きを行うと、粘膜や歯茎に歯ブラシが当たって痛がり、それが続くとお子さんが仕上げ磨きの時間が嫌になってしまいます。

最後に子供の年齢によってむし歯になりやすい部分が変わってくるので、その部位を意識しながら磨くと効率的に磨くことができます。特に4〜5歳では奥歯の歯と歯の間がむし歯になりやすいため、歯ブラシの毛先が歯と歯の間に入っていることを確認して磨きましょう。また、余裕があればフロス(糸ようじ)を使うとなお良いです。

お子さんのことで、何かお困りごとなどありましたらご気軽にご相談ください。

なぜ、6歳臼歯はむし歯になりやすいのか。

2018.03.07

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

みなさん6歳臼歯という言葉を聞いたことがありますか?

その名の通り6歳頃に生え始める永久歯(第一大臼歯)のことです。そして、この6歳臼歯が他の永久歯に比べてむし歯になりやすいから注意が必要です。では、なぜ6歳臼歯はむし歯になりやすいのでしょうか?それには幾つかの理由があります。

①歯が生え始めてから歯が噛み合うまでの時間が他の永久歯に比べて非常に長いこと。

歯は噛み合うことで自浄作用と言って、食べカスなどの汚れを自分で取ることができます。しかし、6歳臼歯の生えたては噛み合う歯がないために残った歯にはべっとりと食べカスがついてしまいます。食べカスがつくことで、食べカス内の砂糖をむし歯菌が食べることで酸を出しむし歯になりやすくなります。

②歯が生え始めても一部分に歯茎が覆いかぶさっている時間が長い

6歳臼歯は乳歯に続いて出てくる歯ではないので、生える前は歯茎に覆われています。6歳臼歯が生えてくる時期になると、歯茎を突き破って萌出(歯が生えること)してきます。そのため完全に萌出しきるまでは歯の頭の一部分に歯茎が被ってしまい清潔にすることができずにむし歯のリスクが上がります。

③乳歯の奥に生えてくるので保護者が気づきにくい

先ほどお話した通り、6歳臼歯は乳歯との生え替わりではないので、意識してお口の中を見ないと萌出していることに気づかないこともあります。そうなると、歯磨きもおろそかになりやすいためむし歯になりやすい。

④6歳臼歯は咬合面(歯と歯が噛み合う溝の面)の溝が深く食べカスがたまりやすくそこからむし歯になりやすい。

以上のことが、6歳臼歯がむし歯になりやすい原因です。

また、上の6歳臼歯より、下の6歳臼歯の方がむし歯になりやすいので注意が必要です。また、最初に生えてくる6歳臼歯や、前歯の永久歯は乳歯の時のお口の中の環境から非常に影響されやすくなります。乳歯の時にむし歯が多い子は、むし歯になりやすいということです。そのため、生えてから慌ててケアをするのではなく、乳歯の時からお口の中の環境を整える習慣を身につけることが重要です。

最後に6歳臼歯の歯磨きのワンポイント。

生えたばかりの状態では、なかなか、上手に磨けません。奥歯を磨く際は歯ブラシを正面から入れるのではなく口角に沿わせて横から歯ブラシを入れて磨くと磨きやすくなります。

実際、文章を見てもなかなか、理解しにくいことはあると思いますので、一度現在のお口のなかの状態をチェックするとともに歯磨き指導を受けてみてはいかがでしょうか?