おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。
今日は、お子さんの口周りの異変についてお話しします。私たち歯科医師が、ここ数年、子供のお口の中を見ていると感じることがあります。それは、顎の成長が弱いことが多く、歯並びも悪い子が多いのではないかと感じています。
では、なぜ現在のお子さんの顎の発達が弱いのでしょうか?理由はいろいろあると思います。その中の一つに、お子さんの生活の変化が挙げられます。
まずは、生活スタイルや食生活の変化です。昔は、大家族が多く、親子三世代で一緒に住んでいることが少なくありませんでした。それが現在は、核家族(両親と子供で生活)で両親が共働きの家庭が多くなっています。核家族が悪いとか、共働きがもちろん悪いわけではありません。しかし、生活スタイルの変化により少なからず子供の歯並びに影響を与えていると感じられます。
昔:食事には根菜類が多く、顎を使って食事をすることが多かった。食事中にお茶などの水分はなく、食後に飲んでいた。一緒に食事をする人数も多く、食事の姿勢や食べ方(良く噛むように指摘)を注意してくれる方が見えた。
今:食べ物が欧米化し、柔らかくあまり噛まなくても良いものが増えた。食事するテーブルにはいつでもお茶やお水などがおかれている。一緒に食事をする時間がなかったり、兄弟が多いと、手のかかる一番年齢の小さい子供にだけどうしても手をかけてお兄ちゃん、お姉ちゃんは個人に任せていた。
など一概にみなさんがそうとは限りませんが、患者さんんのお話しを聞いているとこのように変化している方が多くなってきたと感じています。
簡単にお話しすると、噛む回数が減ってことで、歯が並ぶ顎の成長が弱く、歯並びが悪くなってしまうのです。
では、どのように変化をさせていきましょう。
食べ物:根菜類や、噛みごたえのあるものを一品は入れる。おかずなどに入れる野菜は細かく切らずに大きい状態で料理をする。(食べやすく細かく切ると噛む回数が減ってしまいます。)噛ませることを意識しましょう。
飲み物:食事中に水分がテーベルにあると、お口の中が食べ物がいっぱいになったらお水を飲んで流し込んでしまします。僕らはこのことを水洗便所と言います。
この、お口の中に食べ物を入れて、口の中がいっぱいになったら水を飲むのを習慣化していると、噛む回数が激減してしまいます。そのため、水分は食事前もしくは、食事の後に飲むのが良いでしょう。どうしても、食事中に水がなければダメな方は、お口の中が空っぽになったことを確認したのちに水を飲むようにしましょう。
食事の姿勢:姿勢が歯並びに関係あるの?と思われがちなんですが、関係は大ありなんです。さきほどから言っているように、噛むことが大事です。そしてどんな姿勢で噛んでいるかも関係があります。姿勢が悪かったり、足が地面についておらずプラーンプランの状態では噛む力が、弱くなってしまうのです。姿勢や足が安定して初めて、顎に十分な力が伝わります。噛むこともしっかり力を伝え効率良く噛むことが大事なんですね。そのため、食事の姿勢も歯並びに大きく関わってきます。寝ながら食べるのは論外ですが、姿勢を正して食べる、そして、椅子に座って食事を食べる方は、お子さんの足が地面についているか確認してみてください。椅子ではなく床に座りながら食べる方は、正座をしながら食べると良いでしょう。
まだまだ、日常生活で改善できることは沢山あります。
小さい頃から顎を育てていければ、歯の矯正をしなくても歯並びが良くなるかもしれません。噛むということは毎日、毎日行うことです。その毎日のことの重要性を気付くことができるだけで今日からできることも増えます。
何か、心配事がありましたらいつでもご相談ください。