歯垢は食べかすではなく、細菌の塊って知っていますか?

2019.11.02
歯垢は食べかすではなく、細菌の塊って知っていますか?

こんにちは。大垣市今宿の歯医者さん、お子さんと一緒に入れるファミリールーム完備、保育士常駐の託児サービスをおこなっているハリヨ歯科の院長の長縄です。

今日は、プラークという言葉に注目してみたいと思います!

プラークって聞いたことはありますか。なんとなく聞いたことがある人もいるかと思います。

歯の表面や、歯と歯茎の境目、被せ物の周りについている、白いヌメッとしているあれです。実際、それはなんですかと聞かれても、「食べかす?、歯の汚れ?」とうまく答えられない人も多くいらっしゃると思います。

では、プラークとはなんなのか。それはズバリ、細菌の塊なんです!!

ハリヨ歯科では、初診時やメインテナンス時には、口腔内の細菌(プラーク)を採取し、顕微鏡で患者さんと一緒に確認しています。ハリヨ歯科に一度は受診した事がある患者さんは、あの気持ち悪い動いているやつねと、記憶にあるかと思います。

そこで皆さんに質問で!!

細菌の塊の、プラーク1mgあたりに細菌が何個存在しているでしょうか?

 

 

 

答えは、

 

 

 

なんと、10億個!!

爪楊枝の先に目に見える程度取ってくるとそこには数百億個細菌がくっついていることになります!!

考えただけでもゾッとしますよね。

この細菌の塊がむし歯や歯周病を悪化させます!

なので、この、細菌の塊であるプラークを除去する事が非常に大事になります。

そこで、重要になるのが、日本人が大好きな歯磨きです!日本人は他の国々の方と比較すると、非常に歯磨きが好きな人種です。多くの方は1日のうちに2〜3回歯を磨かれているのではないでしょうか?

しかし、歯磨きをする=プラークを除去できているではないのが重要なpointです。

歯磨きをするときにどこを意識して磨いていますか?

ただなんとなく、歯磨き粉をつけて、お口の中がスッキリしたら終わりにしていませんか?

多くの方は、歯磨き粉を使われていると思います。しかし、この歯磨き粉にも一つの落とし穴があります。

市販の歯磨き粉はスッキリしやすいように、泡立ちがよく、爽快感を得やすいように作られています。そのため、少し歯を磨いただけで、お口の中がスッキリして磨けたような錯覚に陥ります。

なので、歯磨き粉は泡立ず、爽快感がないものを選択していただくと良いと思います。

歯磨きができているかできていないかの判断は、舌を使って、歯の表面をさわればある程度わかってきます。

ツルっとしていれば、磨けている証拠。ぬるっとしていたり、ザラザラしている場合は、プラークが付着生している可能性があります。

歯磨きの仕方や、歯ブラシの種類、歯磨き粉の種類など自分に合ったものを選択することで、効率的に歯磨きを行うことができます。

気になる方は、一度、当院で相談してみてください!

お待ちしています。

 

 

入社式を行います。

2018.03.29
入社式を行います。

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の副院長の長縄  真貴子です。

本日、休診日をつかってハリヨ歯科スタッフ全員で4月からの新規採用者の入社式を行う予定です。

 

歯科医院で入社式!?と思われる方もおられるかもしれません。

来年度入社予定者は2名。いずれも大学、衛生士学校をこの3月に卒業するピチピチの新卒者です。

 

入社式を行うことで新規入社する2人に社会に出るという自覚を持ってもらうこと、既存スタッフも新人を迎え入れる心構えを持つこと、新人2人を含めたハリヨ歯科メンバー全員がハリヨ歯科の共有認識を深める目的で行います。

この入社式を通して、新しいメンバーを引き入れたハリヨ歯科メンバー全員がいち早くチームとして一丸になれればいいなと考えて企画しています。

 

もうすぐハリヨ歯科開院1年を迎えようとしています。この一年本当に色んなことがありました。この一年間、どんな時も一緒に歩んでくれたスタッフたちとは喜怒哀楽をともにしてきました。

先日、既存スタッフとの面談では1年前、内覧会直後の緊張からの解放で差し入れのメロンパンを食べながら泣いていたことも今では思い出に変わり、新しいことへの挑戦に挑もうと悩んでいる姿は大きな成長であることを泣き笑いしながら確認しました。

後輩育成の方法を模索し悩みながらも一生懸命に相手を思いやって涙してくれるスタッフがいます。

医院での出来事をまっすぐ受け止め他人事にするのではなく全て自分のこととして受け止めてくれるスタッフがいます。

楽しい時だけでなく喜怒哀楽をともにしてくれるスタッフたちに、より一層の深い思いを持ちます。

そんな中迎える、新人2名の入社。

 

新人さんたちも、見方によっては入りづらいかもしれません。

 

現在、既存スタッフも、新人スタッフも入社式に向けて準備を進めてくれています。既存スタッフは新人スタッフに向けてハリヨ歯科スタッフになるにあったて伝えたいことをそれぞれ分担して、新人スタッフは早くハリヨ歯科スタッフとして馴染めるよう自己紹介を。

新人スタッフも、既存スタッフもそれぞれより相手に伝わるようパワーポイントを用いて準備してくれています。

新人スタッフはパワーポイントも使い慣れていないことでしょう。そして何より人前で話すことにもなれていないことでしょう。そんな中、ネガティブな発言をすることもなく、新しい挑戦にひるむことなく果敢に挑んでくれています。

 

また入社式、その後の懇親会での様子をお伝えしたいと思います。

「食」とは〜モクモクファームからVer.2〜

2018.03.27

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の副院長の長縄  真貴子です。

前回の

「食」とは〜モクモクファームからVer.1〜

でお伝えしたように牛乳を出してくれている乳牛たちは牛乳を出すために生後一年から毎年妊娠、出産を繰り返し常に牛乳を出し続けていること。そして、それは牛たちがお乳を出せる期間30年もの間続くこと。
人間の私からすると、1人の子どもを妊娠出産するだけで、ボロボロ。。。
30年間も妊娠出産をし続けているなんて、、、
しかし、そのおかげで安定した牛乳をいつも私たちは手にすることができます。
小さな子どもたちがいるからと、仔牛を目の前にしてその牛たちが人間に食べられる運命であることを隠さず、子どもたちにその事実を伝える。
とても大切なことだと思いました。

仔牛を育てるためだから母牛は牛乳を出す。考えてみれば当然ですが気付かず生活していました。
動物の命を頂いて私たちは生きているという事実、便利になった現在感じることは意図しなければ得られない体験となっているのではないでしょうか。

一見なんら関係のないモクモクファームとハリヨ歯科。

しかし、「食」という点で大きく通ずるものがありました。

 

モクモクファームは安心安全に農業、酪農を通し食することを考える。

ハリヨ歯科は安心安全に、健康的に楽しく美味しく食することを考える。

 

そして、両者ともにその重要性や正しい方法も次世代につなげるためそれを伝えていく。
子供たちがどんなものを、どのように、自分自身のために選んで食していくのか。

そして、それをどのように食すのかは当然健康でなければ楽しめないこと。

健康でなくても食は人間の根源であり、毎日訪れそれが人間の大きな楽しみであること。

全身的な健康自体もその食への理解と行動があってつくられ、それを守るのは自分自身であること。

健康は失ってからその大切さに気づくものであり、失ってからでは取り返せないこともあること。

便利な世の中になって見落としがちな大事な食の事実と知識を次世代の子供達に伝えていくこと。

核家族が増え、高齢の方々の声が届きにくい時代です。健康の重要性を子供につなぐ場は家庭内では減っているように思います。健康である自分に慢心しがちである若い世代にこそ、健康に敏感でいて欲しいとハリヨ歯科は願っています。

大人が自分の健康を管理する大切にすることはもちろん、次世代を担う子どもたちに自分たちの健康を守るために大切なことを伝え、つないでいくことはハリヨ歯科が大切にしていきたいことの1つです。

素晴らしい理念のもと運営されているモクモクファームさんにたくさんの気付きと刺激をもらった一日でした。

 

歯周病と早産と歯科恐怖症

2018.03.23

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

先日ご来院頂いた患者様との初診カウセリングでのお話です。

10代前半の男の子のお子さんを2人育てていらっしゃるお母さんです。

次男さんがすでに当院を受診されており、今まで幼少期の歯科での体験がトラウマとなりなかなか歯科治療ができなかったところ、当院ではスムーズに治療は済んでおり本人さんもストレスなく治療ができたそうです。

 

お母さん自身も幼少期に歯を抜いた時に痛かった経験により歯科恐怖症。歯科医院には行きたくなかったところ、差し歯の前歯が取れてしまい悩んでいるところ息子さんにこう声をかけられたそうです。

 

ハリヨ歯科の先生なら優しいから大丈夫だよ!!

もうそろそろ歯医者行っておいでよ!!

 

お母さんは息子さんに背中を押され歯科受診する勇気を持ち、ハリヨ歯科に来院してくださいました。

私たちはこんな会話をお家でしていてくださったことに喜びと感謝を感じます。

 

今までの歯科での経験、ここに来院されれまでの経緯等、初診カウンセリングで聞いていく中、お子さんを2人出産されていること、歯周病のケアも全くされて来ていないことから、お子さんの出産の状況が気になりました。

妊娠中には歯周病は悪化しやすく、歯周病の状態が安定していない妊婦さんは早産になりやすいのです。

 

お子さんは予定日通り生まれたのか、お子さんの出生体重はどうだったのか気になり本人さんにお聞きしたところ、

 

2回目の出産時には予定日の1ヶ月半も早く生まれたこと、

陣痛も感じず、いきなりお子さんの頭が出て来てしまったこと、

出産は産院に間に合わず、産院の駐車場で迎えてしまったこと、

産後お子さんの状態は悪くお子さんは真っ黒になり救急車で緊急搬送されたこと、

1ヶ月半も早く生まれたためお子さんは低体重でしばらく入院生活であったこと、

入院中もお子さんの命はあるのか心配であったこと、

そして、この妊娠期間中、歯科受診は妊娠をきっかけにしていなかったことをお話ししてくださいました。

 

そしてそんな大変な出産となり生まれたお子様は、今回お母さんが歯科恐怖症の中ハリヨ歯科を受診するきっかけをつくってくれた次男さんでした。

産後大変な状況ではありましたが、その時生まれたお子さんは今では元気になんら問題のない日常生活を過ごされています。

 

そして、おそらく歯周病による早産により命が危ぶまれたお子さんに今は歯科受診の勇気をもらう・・・

(当時の口腔内の状況などを見ておりませんので断定できませんが、今回の早産と歯周病に関連があった可能性があります。妊婦さんが歯周病のケアがされていないと早産のリスクが7倍ほど上がることは歯科界では周知の事実なのです。)

家族の力と命の尊さを感じるエピソードでした。

現在、お母さんは歯科恐怖症は克服!?(私たちにはまだ判断できませんが)され、根気強く歯周病のケアを含め歯科治療に通ってくださっています。

一見関係ないお口と全身の健康。たかが歯です。軽視されている歯ですが、お口は体から切り離されているものでは当然ありません。

お口の健康は確実に全身の健康につながっています。

当然のことなのですが見落とされがちなこの事実。

皆さんも一緒にお口の健康から全身の健康を守りませんか??。

お子さんの歯並びが気になる方へ。

2018.03.14

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は、お子さんの口周りの異変についてお話しします。私たち歯科医師が、ここ数年、子供のお口の中を見ていると感じることがあります。それは、顎の成長が弱いことが多く、歯並びも悪い子が多いのではないかと感じています。

では、なぜ現在のお子さんの顎の発達が弱いのでしょうか?理由はいろいろあると思います。その中の一つに、お子さんの生活の変化が挙げられます。

まずは、生活スタイルや食生活の変化です。昔は、大家族が多く、親子三世代で一緒に住んでいることが少なくありませんでした。それが現在は、核家族(両親と子供で生活)で両親が共働きの家庭が多くなっています。核家族が悪いとか、共働きがもちろん悪いわけではありません。しかし、生活スタイルの変化により少なからず子供の歯並びに影響を与えていると感じられます。

昔:食事には根菜類が多く、顎を使って食事をすることが多かった。食事中にお茶などの水分はなく、食後に飲んでいた。一緒に食事をする人数も多く、食事の姿勢や食べ方(良く噛むように指摘)を注意してくれる方が見えた。

今:食べ物が欧米化し、柔らかくあまり噛まなくても良いものが増えた。食事するテーブルにはいつでもお茶やお水などがおかれている。一緒に食事をする時間がなかったり、兄弟が多いと、手のかかる一番年齢の小さい子供にだけどうしても手をかけてお兄ちゃん、お姉ちゃんは個人に任せていた。

など一概にみなさんがそうとは限りませんが、患者さんんのお話しを聞いているとこのように変化している方が多くなってきたと感じています。

簡単にお話しすると、噛む回数が減ってことで、歯が並ぶ顎の成長が弱く、歯並びが悪くなってしまうのです。

では、どのように変化をさせていきましょう。

食べ物:根菜類や、噛みごたえのあるものを一品は入れる。おかずなどに入れる野菜は細かく切らずに大きい状態で料理をする。(食べやすく細かく切ると噛む回数が減ってしまいます。)噛ませることを意識しましょう。

飲み物:食事中に水分がテーベルにあると、お口の中が食べ物がいっぱいになったらお水を飲んで流し込んでしまします。僕らはこのことを水洗便所と言います。

この、お口の中に食べ物を入れて、口の中がいっぱいになったら水を飲むのを習慣化していると、噛む回数が激減してしまいます。そのため、水分は食事前もしくは、食事の後に飲むのが良いでしょう。どうしても、食事中に水がなければダメな方は、お口の中が空っぽになったことを確認したのちに水を飲むようにしましょう。

食事の姿勢:姿勢が歯並びに関係あるの?と思われがちなんですが、関係は大ありなんです。さきほどから言っているように、噛むことが大事です。そしてどんな姿勢で噛んでいるかも関係があります。姿勢が悪かったり、足が地面についておらずプラーンプランの状態では噛む力が、弱くなってしまうのです。姿勢や足が安定して初めて、顎に十分な力が伝わります。噛むこともしっかり力を伝え効率良く噛むことが大事なんですね。そのため、食事の姿勢も歯並びに大きく関わってきます。寝ながら食べるのは論外ですが、姿勢を正して食べる、そして、椅子に座って食事を食べる方は、お子さんの足が地面についているか確認してみてください。椅子ではなく床に座りながら食べる方は、正座をしながら食べると良いでしょう。

まだまだ、日常生活で改善できることは沢山あります。

小さい頃から顎を育てていければ、歯の矯正をしなくても歯並びが良くなるかもしれません。噛むということは毎日、毎日行うことです。その毎日のことの重要性を気付くことができるだけで今日からできることも増えます。

何か、心配事がありましたらいつでもご相談ください。

子供の歯ぎしり

2018.03.13

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は、よく、親御さんからご質問があることについてお話ししたいと思います。

それは子供の歯ぎしりについてです。皆さんご存知の方も多いと思いますが、歯ぎしりとは寝ている時などに起きる、歯をギシギシ強くこすりあうことです。

夜になると、いつも子供が歯ぎしりをするのですが大丈夫ですか?とよく質問されます。音がひどいと、親御さんも心配されて、ハリヨ歯科に受診されることが有ります。ただ、ほとんどの場合、歯ぎしりをしている本人に、痛みや口が開けにくいなど自覚症状がほとんどありません。

では、なぜ歯ぎしりをするのでしょうか?

それには大きく分けて2つの歯ぎしりの原因があるといわれています。

まず一つ目は精神的なストレスが原因による歯ぎしりです。

年長児になると、親が忙しく、触れ合う時間が持てなかったり、逆に注意することが増え、ガミガミ言ってしまったり、子供の心が満たされない場合が多くなります。そうするとストレスを発散する目的で歯ぎしりをすると言われています。

続いて、二つ目です。かみ合わせの調整を目的として、体が歯ぎしりを起こすと言われています。

かみ合わせの調整?

なんだか難しそうですが、簡単にお話しすると、乳歯が生えそろう前や永久歯が生え始める時期のかみ合わせが完成する途中の状態では、かみ合わせが不安定になります。(永久歯が生え始める6歳以降は永久歯と乳歯が混在する時期にあたるために、かみ合わせが不安定になり調整という意味も含めて歯ぎしりを生じやすくなります。)

いずれにせよ、この時期の歯ぎしりは色々なストレスを発散する目的で歯ぎしりを行っていることが多いのです。そして、先ほど少しお話ししましたが、多くの場合はお子さま自身に痛みなどの自覚症状は有りません。

そのため、小さい時の歯ぎしりは問題視されないことが多いです。

ただし、歯ぎしりが歯や口の機能に影響することもあり、注意深く観察していく必要が有ります。特に、顎がだるい、口の開け閉めがしにく、耳が痛い、歯の噛む面が平坦になっているなどの症状が認められたら、ハリヨ歯科に一度ご相談ください。

顎の痛みなどを自覚したたり、お子さんが食事の時に痛みがある場合は一度歯科医院を受診することをお勧めします。

歯磨きに歯ブラシ以外のものを使っていますか?

2018.03.12
歯磨きに歯ブラシ以外のものを使っていますか?

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

皆さんは、歯磨きをする時に歯ブラシ以外の器具を使用していますか?

患者さんとお話をしていて、歯ブラシ一本でむし歯や歯周病と戦っている方はまだまだ多くいることを感じます。

患者さんの中には、歯ブラシ以外に他の器具があることすら知らない方や、フロスや歯間ブラシは年を取ってから使う器具であると、勘違いされている方々がいます。実はそうではないのです。

歯磨きに使用する器具は主流なものとして3つあります。それぞれ、使う場所や用途が違います。今回はその歯磨き器具についてご説明させてただきます。

まずは、このブログでもなんども取り上げている、歯ブラシについてです。

歯ブラシが磨ける部分は歯の表面の部分と咬合面です。

しかし、歯ブラシだけでは磨きにくい部分もあります。

それは歯と歯の間の部分(歯と歯が接している部分:隣接面)と歯の根っこの部分です。

歯と歯の間の部分の磨き残しがあると、その歯と歯が当たっている部分からむし歯になりやすくなります。この部分のむし歯になりやすいのは中学生くらいからなりやすくなります。砂糖を含んだジュースやカフェオレ、スポーツ飲料、あめやグミやチョコレートなどのお菓子などがそこに長時間残ってしまうためにむし歯になってしまいます。それらを改善するためには、デンタルフロスを使用するとむし歯になりにくくなります。

デンタルフロス=糸ようじのことです。

このフロスを歯と歯が当たっている部分に挿入し前後運動をすることでその間の食べカスを除去することが目的です。本来、お子さんの乳歯の歯の場合は、歯と歯の間に隙間があります。しかし、最近のお子さんは顎の成長が弱くその隙間が少ない子も多いです。そういうお子さんにもこのフロスを使用することをハリヨ歯科ではお勧めしています。しかし、お父さんお母さんがフロスを使用していない状態でお子さんにフロスを行うと力が強すぎてお子さんが痛みを訴え次からやってくれなくなるためにお子さんにやる前に、お父さんお母さんに覚えてもらうことから始めます。

最後に歯間ブラシの使用です。

年齢を重ねるにつれて歯を支える骨が徐々に下がっていきます。そうすると、今まで骨に埋まっていいて見えていなかった歯の根っこの部分が露出してきます。この、本来骨に埋まっていた歯の根っこの部分はむし歯にも弱いので注意が必要です。また、歯周病が進行しているにもかかわらず未治療の場合、歯茎は腫れ上がっているために、骨が下がっていることに気づかず気づいたらむし歯になっていることも少なくありません。

そのため、歯周病が始まり出したらこの歯間ブラシを使用することを推奨しています。

歯間ブラシにはそれぞれサイズがあります。人によって適したサイズが違いますので、サイズが大きすぎれば歯茎を傷める原因になりますし、小さすぎると磨けていない可能性があります。

いずれの清掃器具も、使い方を知らなければ歯茎を痛めつける原因になってしまいますので、一度歯科医院に受診し相談してみてください。

むし歯は遺伝する?の嘘!?ほんと!?(後編)

2018.03.10

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は昨日に引き続き、むし歯は遺伝する?の嘘!?ほんと!?(後編)をお話しします。むし歯は遺伝する本当の半分についてお話しします。

遺伝と関係するものとしては、お子さんの歯並び、歯の構造、歯の質、唾液についてです。歯並びが悪いと当然歯磨きが難しくなります。そうすると、磨き残しの部分が生じむし歯になってしまういます。直接的な問題ではありませんが、そういった意味で、歯並びもむし歯の原因の一つになります。

他には唾液についてです。唾液には色々な効果があります。そのなかでむし歯に関係するのが、唾液の緩衝の、唾液のPH、唾液の量などです。

唾液の緩衝能とは

唾液のPHは通常6.8にあります。そこで砂糖を食事をすることで、むし歯菌が砂糖を食べ、酸性の物質を出します。そうすると、お口の中が酸性に傾き、歯が溶けやすくなりむし歯が発生、進行していきます。この、酸性の状態から中性に戻す力を緩衝能といいます。この、緩衝能の力が弱いと酸性の状態からなかなか、PHがあがらないためにむし歯になりやすくなります。

唾液のPHは先ほど緩衝能でもお話ししましたが、お口の中の基本となるPHが酸性よりにあると、むし歯になりやすくなります。

最後に唾液の量です。前回お話しした通り、寝ているときは唾液量が減り細菌が繁殖しやすくなることをお話ししました。そのため、唾液の出る量が少なければ少ないほどむし歯になるリスクも上がっていくのです。

唾液の性質についてはどこまで遺伝性があるかはしっかりとしたことはまだわかってきていません。しかしながら、なんらかの関連性はあると思います。

では、実際に自分のお子さんの唾液がむし歯になりやすいかどうかを調べる方法があることをご存知ですか?

先ほどお話しした、唾液の緩衝能、唾液のPH、唾液の量、前回お話しした、むし歯菌の量を調べることができます。検査は簡単です。唾液を少し集めて培養するだけで値が出ます。

ハリヨ歯科では、むし歯になってから治療するのではなく、なぜ、むし歯になったのか、どうしたら再びむし歯にならないのかを一緒に考えることで、むし歯や、歯周病にならないための予防を啓蒙しています。

ハリヨ歯科と一緒にむし歯0を目指しましょう!

むし歯は遺伝する?の嘘!?ほんと!?(前編)

2018.03.09

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

みなさん、むし歯は遺伝すると思いますか?お父さん、お母さんがむし歯が多いから私も遺伝でむし歯が多いのっという話を患者さんから聞いたことがあります。では、実際にはどうなんでしょう?

ズバリ、遺伝するの半分は本当で半分は嘘です。

半分ほんとで半分嘘ってどういうこと?

まずは半分の嘘からお話しします。

むし歯になる原因は幾つかあります。そのなかで大きく分けて3つに分けられます。まずは、むし歯菌の数です。

むし歯菌の数が多ければ、むし歯になりやすいのは誰でも想像がつくと思います。そのむし歯菌の数は人によって違うことはご存知ですか?では、なぜむし歯菌の数が人によって違うのでしょう?それは、むし歯菌がどこから来て、どのように増えるかを考えればわかりますし、むし歯菌を増やさない方法もわかってきます。そもそも、むし歯菌は歯周病菌と同じように感染症なのです。簡単に言えば、むし歯菌は人から人へ移るということです。

そのため、お父さんやお母さんにむし歯が多くある家庭では、注意をしないとお子さんにむし歯菌が移りむし歯になりやすくなってしまいます。では、どうやって、むし歯はお父さん、お母さんから移るのでしょう。よくあるパターンは、食事の際に同じ箸を使ったり、同じスプーンを使ったり、ペットボトルの飲み回しなど普段何も考えないで行っていることが原因でお子さんにむし歯菌を移しているかもしれません。では、そもそも、むし歯菌はどこに存在しどうやって増えるのか。それは、歯についた磨き残しの部分や、むし歯の中でむし歯菌は増殖します。その為、お子さんをむし歯にしない為には、まずは、お父さん、お母さんのむし歯治療やお口の中の環境を良くすることが重要なんです。以上のことから、むし歯菌は遺伝ではなく、むし歯菌の数を減らす、うつさないことは可能となるわけです。

次に、むし歯の原因となるのは、砂糖の存在です。

砂糖はいろんなところに使われています。みなさん1日にとって良い砂糖の量て知っていますか?おおよそ20gと言われています(体重や年齢によります。)。その20gって多いともいますか?それとも少ないと思いますか?

では、実際に日常的にとっているもので見てみたらどうでしょうか?

お子さんに人気の乳酸飲料や、炭酸飲料の500mlのペットボトルにどれほどの砂糖が入っているかわかりますか?ものにはよりますが、50g以上入っていることも良くあります。50gって言ってもピンとこないかもしれません。500mlのペットボトルに実際砂糖を入れてみてください。びっくりするくらい砂糖が入っていることに気づくと思います。

知らないうちに砂糖をたくさん摂取していることに気づいていない方がたくさんいます。砂糖を多く摂取すればするほど、むし歯のリスクが上がります。

ここまでが、むし歯は遺伝する嘘の半分です。

むし歯が遺伝するの半分の本当はまた、明日記載します。楽しみにしていてください。

お子さんの仕上げ磨きする時間がない!!

2018.03.08

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

皆さんはお子さんの仕上げ磨きはされていますか?子育て中のお母さんの1日はあっという間です。朝起きて、洗濯して、ご飯作って、保育園に送って、仕事をして、お迎えに行って、ご飯作って、お風呂はいってあっという間に1日が過ぎます。ましてや、2人、3人も子供を育てているお母さんにとっては、仕上げ磨きの時間を作るのは至難の技です。

しかし、自分で磨けないお子さんに親御さんが仕上げ磨きをしないと、お子さんがむし歯になるリスクはグーンと上がります。

そこで今回は、上手に仕上げ磨きをするコツをお教えします。

まずはどのタイミングで歯を磨くのが良いかです。むし歯に一番なりやすい時期は、唾液の量が一番減る睡眠中です。唾液の量が減少することで、口腔内のむし歯菌が増えるため、むし歯のリスクが高くなるのです。そのため、就寝前の歯磨きが一番重要になります。お昼寝をする2〜3歳児はお昼寝の前には可能であれば仕上げ磨きをしてあげると良いですね。

次に、磨く順序についてです。ご自身の歯磨きも同様ですが、歯磨きする順序を決めておけば、磨き忘れる部位もなくすことができます。①下の奥歯②上の奥歯③かみ合わせの奥歯④かみ合わせの前歯⑤かみ合わせの前歯⑥上の前歯の裏側⑦下の前歯の裏側という順序で磨くことを意識してみてはいかがでしょうか。

ついで、磨く場所です。寝室では暗くなってしまうので可能であれば電気の明るい部屋で仕上げ磨きをすることをお勧めします。お口のなかが見えない状態で歯を磨くと磨き残しが生じてしまいます。

磨く体勢は、可能であれば寝っ転がって仕上げ磨きをすると良いでしょう。その時の親御さんの体勢はあぐらをかいてそこにお子さんお頭が入ると、お子さんお顎が上がることで、お口のなか全体を見ることができるため、しっかり見て仕上げ磨きができます。見えてない状態で仕上げ磨きを行うと、粘膜や歯茎に歯ブラシが当たって痛がり、それが続くとお子さんが仕上げ磨きの時間が嫌になってしまいます。

最後に子供の年齢によってむし歯になりやすい部分が変わってくるので、その部位を意識しながら磨くと効率的に磨くことができます。特に4〜5歳では奥歯の歯と歯の間がむし歯になりやすいため、歯ブラシの毛先が歯と歯の間に入っていることを確認して磨きましょう。また、余裕があればフロス(糸ようじ)を使うとなお良いです。

お子さんのことで、何かお困りごとなどありましたらご気軽にご相談ください。