痛くない麻酔への工夫

2018.02.12
痛くない麻酔への工夫

おはようございます。

大垣市、今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

皆さんは歯医者さんに対してどんなイメージがありますか?

多くの人は独特な匂いと、キーンという音、最後に麻酔の注射時の痛みの3つを想像する方が多いと思います。

今回はこの3つの中の注射時の痛みについてお話しさせていただきます。

確かに僕の小さい頃に麻酔の経験を何度かしたことがあり、刺すときの痛みと注射液を注入するときの痛みは嫌なものでした。

実際にハリヨ歯科に受診する患者さんにも麻酔がトラウマになっている方は多くいます。

小さい頃に大きなむし歯ができ、抑えられながら、強烈に勢い良く注射液を注入された記憶がある方は、歯医者がトラウマになり痛くなっても市販の痛み止めで我慢しながら痛みをしのいで、我慢できなくなった時に、初めて歯医者を受診する方もみえます。

しかし、むし歯が大きくなり、神経にまで症状が達している、炎症が強い時には、生理学的に、非常に麻酔が効きにくくなるために、痛みをこらえながらまた治療を行うことも多くなります。その為に再度治療を中断してしまい悪循環が生じてしまうことも。

ハリヨ歯科では、できるだけ患者さんに麻酔による痛みを感じないような取り組みをしています。

麻酔の注射で痛みの原因となるものには、注射針の太さ、注射液の注入スピード、注射部位、最後に術者のテクニックです。

まず第一に、麻酔の針を非常に小さいものにしています。ハリヨ歯科では最も小さいサイズの33G(数字が小さくなると太くなります。)を採用しています。小さければ小さい程、針を刺す時の痛みが小さくなります。

続いて注射液のスピードです。注射液の注入スピードは最初は少量ずつ注入し麻酔が周囲に効き始めたところで、注入スピードを上げることで痛みを軽減することができます。

注射の打つ場所についても、お口の中のすべての場所が同じように痛みを生じるわけではありません。痛みを生じるポイントのことを痛点というのですが、その痛点お少ないところに麻酔を打つことで痛みを最小限に抑えることができます。

最後は、術者のテクニックです。私は、ハリヨ歯科の開業前に勤務していた時代に麻酔の打ち方の勉強会・実習に参加してきました。それまでは、私自身麻酔は痛いものだと思っていたのですが、そこで培った知識とテクニックで初めて痛くない麻酔をすることができることを学び、非常に自分の中で衝撃を感じたことを今でも覚えています。

現在、そのテクニックを治療で使用することで、患者さんから『麻酔打ったんですか?』、今は麻酔で針を使わないんですか?』(もちろん麻酔で針は使用します。)と言われることがあります。実際に、麻酔が怖くてなかなか歯医者に来れなかったとおっしゃられていた方でも、今ではストレスなく通うことができている方もみえます。(すべての症例で無痛で麻酔ができるわけではありません。抜歯など内側の麻酔をするときなどは多少の痛みを伴うことはあります。通常のむし歯治療では、ほっぺた側のみ麻酔をすれば痛みはなくなるので、その場合は痛みを最小限にして麻酔をすることは可能です。)

お子様のむし歯治療の際も、きちんと、治療をする為に必要であれば、麻酔を行います。その際も、先ほどのテクニックを行えばほとんどのお子さんが泣くことなく治療が可能になります。お子さんにも大人の方にもできるだけ麻酔に対するストレスを無くすことにより、歯医者に通いやすい環境を提供できるように準備しておりますので、麻酔の痛みの心配のこたなどは一度ハリヨ歯科にご相談ください。