子供の歯ぎしり

2018.03.13

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は、よく、親御さんからご質問があることについてお話ししたいと思います。

それは子供の歯ぎしりについてです。皆さんご存知の方も多いと思いますが、歯ぎしりとは寝ている時などに起きる、歯をギシギシ強くこすりあうことです。

夜になると、いつも子供が歯ぎしりをするのですが大丈夫ですか?とよく質問されます。音がひどいと、親御さんも心配されて、ハリヨ歯科に受診されることが有ります。ただ、ほとんどの場合、歯ぎしりをしている本人に、痛みや口が開けにくいなど自覚症状がほとんどありません。

では、なぜ歯ぎしりをするのでしょうか?

それには大きく分けて2つの歯ぎしりの原因があるといわれています。

まず一つ目は精神的なストレスが原因による歯ぎしりです。

年長児になると、親が忙しく、触れ合う時間が持てなかったり、逆に注意することが増え、ガミガミ言ってしまったり、子供の心が満たされない場合が多くなります。そうするとストレスを発散する目的で歯ぎしりをすると言われています。

続いて、二つ目です。かみ合わせの調整を目的として、体が歯ぎしりを起こすと言われています。

かみ合わせの調整?

なんだか難しそうですが、簡単にお話しすると、乳歯が生えそろう前や永久歯が生え始める時期のかみ合わせが完成する途中の状態では、かみ合わせが不安定になります。(永久歯が生え始める6歳以降は永久歯と乳歯が混在する時期にあたるために、かみ合わせが不安定になり調整という意味も含めて歯ぎしりを生じやすくなります。)

いずれにせよ、この時期の歯ぎしりは色々なストレスを発散する目的で歯ぎしりを行っていることが多いのです。そして、先ほど少しお話ししましたが、多くの場合はお子さま自身に痛みなどの自覚症状は有りません。

そのため、小さい時の歯ぎしりは問題視されないことが多いです。

ただし、歯ぎしりが歯や口の機能に影響することもあり、注意深く観察していく必要が有ります。特に、顎がだるい、口の開け閉めがしにく、耳が痛い、歯の噛む面が平坦になっているなどの症状が認められたら、ハリヨ歯科に一度ご相談ください。

顎の痛みなどを自覚したたり、お子さんが食事の時に痛みがある場合は一度歯科医院を受診することをお勧めします。

歯磨きに歯ブラシ以外のものを使っていますか?

2018.03.12
歯磨きに歯ブラシ以外のものを使っていますか?

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

皆さんは、歯磨きをする時に歯ブラシ以外の器具を使用していますか?

患者さんとお話をしていて、歯ブラシ一本でむし歯や歯周病と戦っている方はまだまだ多くいることを感じます。

患者さんの中には、歯ブラシ以外に他の器具があることすら知らない方や、フロスや歯間ブラシは年を取ってから使う器具であると、勘違いされている方々がいます。実はそうではないのです。

歯磨きに使用する器具は主流なものとして3つあります。それぞれ、使う場所や用途が違います。今回はその歯磨き器具についてご説明させてただきます。

まずは、このブログでもなんども取り上げている、歯ブラシについてです。

歯ブラシが磨ける部分は歯の表面の部分と咬合面です。

しかし、歯ブラシだけでは磨きにくい部分もあります。

それは歯と歯の間の部分(歯と歯が接している部分:隣接面)と歯の根っこの部分です。

歯と歯の間の部分の磨き残しがあると、その歯と歯が当たっている部分からむし歯になりやすくなります。この部分のむし歯になりやすいのは中学生くらいからなりやすくなります。砂糖を含んだジュースやカフェオレ、スポーツ飲料、あめやグミやチョコレートなどのお菓子などがそこに長時間残ってしまうためにむし歯になってしまいます。それらを改善するためには、デンタルフロスを使用するとむし歯になりにくくなります。

デンタルフロス=糸ようじのことです。

このフロスを歯と歯が当たっている部分に挿入し前後運動をすることでその間の食べカスを除去することが目的です。本来、お子さんの乳歯の歯の場合は、歯と歯の間に隙間があります。しかし、最近のお子さんは顎の成長が弱くその隙間が少ない子も多いです。そういうお子さんにもこのフロスを使用することをハリヨ歯科ではお勧めしています。しかし、お父さんお母さんがフロスを使用していない状態でお子さんにフロスを行うと力が強すぎてお子さんが痛みを訴え次からやってくれなくなるためにお子さんにやる前に、お父さんお母さんに覚えてもらうことから始めます。

最後に歯間ブラシの使用です。

年齢を重ねるにつれて歯を支える骨が徐々に下がっていきます。そうすると、今まで骨に埋まっていいて見えていなかった歯の根っこの部分が露出してきます。この、本来骨に埋まっていた歯の根っこの部分はむし歯にも弱いので注意が必要です。また、歯周病が進行しているにもかかわらず未治療の場合、歯茎は腫れ上がっているために、骨が下がっていることに気づかず気づいたらむし歯になっていることも少なくありません。

そのため、歯周病が始まり出したらこの歯間ブラシを使用することを推奨しています。

歯間ブラシにはそれぞれサイズがあります。人によって適したサイズが違いますので、サイズが大きすぎれば歯茎を傷める原因になりますし、小さすぎると磨けていない可能性があります。

いずれの清掃器具も、使い方を知らなければ歯茎を痛めつける原因になってしまいますので、一度歯科医院に受診し相談してみてください。

むし歯は遺伝する?の嘘!?ほんと!?(後編)

2018.03.10

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は昨日に引き続き、むし歯は遺伝する?の嘘!?ほんと!?(後編)をお話しします。むし歯は遺伝する本当の半分についてお話しします。

遺伝と関係するものとしては、お子さんの歯並び、歯の構造、歯の質、唾液についてです。歯並びが悪いと当然歯磨きが難しくなります。そうすると、磨き残しの部分が生じむし歯になってしまういます。直接的な問題ではありませんが、そういった意味で、歯並びもむし歯の原因の一つになります。

他には唾液についてです。唾液には色々な効果があります。そのなかでむし歯に関係するのが、唾液の緩衝の、唾液のPH、唾液の量などです。

唾液の緩衝能とは

唾液のPHは通常6.8にあります。そこで砂糖を食事をすることで、むし歯菌が砂糖を食べ、酸性の物質を出します。そうすると、お口の中が酸性に傾き、歯が溶けやすくなりむし歯が発生、進行していきます。この、酸性の状態から中性に戻す力を緩衝能といいます。この、緩衝能の力が弱いと酸性の状態からなかなか、PHがあがらないためにむし歯になりやすくなります。

唾液のPHは先ほど緩衝能でもお話ししましたが、お口の中の基本となるPHが酸性よりにあると、むし歯になりやすくなります。

最後に唾液の量です。前回お話しした通り、寝ているときは唾液量が減り細菌が繁殖しやすくなることをお話ししました。そのため、唾液の出る量が少なければ少ないほどむし歯になるリスクも上がっていくのです。

唾液の性質についてはどこまで遺伝性があるかはしっかりとしたことはまだわかってきていません。しかしながら、なんらかの関連性はあると思います。

では、実際に自分のお子さんの唾液がむし歯になりやすいかどうかを調べる方法があることをご存知ですか?

先ほどお話しした、唾液の緩衝能、唾液のPH、唾液の量、前回お話しした、むし歯菌の量を調べることができます。検査は簡単です。唾液を少し集めて培養するだけで値が出ます。

ハリヨ歯科では、むし歯になってから治療するのではなく、なぜ、むし歯になったのか、どうしたら再びむし歯にならないのかを一緒に考えることで、むし歯や、歯周病にならないための予防を啓蒙しています。

ハリヨ歯科と一緒にむし歯0を目指しましょう!

むし歯は遺伝する?の嘘!?ほんと!?(前編)

2018.03.09

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

みなさん、むし歯は遺伝すると思いますか?お父さん、お母さんがむし歯が多いから私も遺伝でむし歯が多いのっという話を患者さんから聞いたことがあります。では、実際にはどうなんでしょう?

ズバリ、遺伝するの半分は本当で半分は嘘です。

半分ほんとで半分嘘ってどういうこと?

まずは半分の嘘からお話しします。

むし歯になる原因は幾つかあります。そのなかで大きく分けて3つに分けられます。まずは、むし歯菌の数です。

むし歯菌の数が多ければ、むし歯になりやすいのは誰でも想像がつくと思います。そのむし歯菌の数は人によって違うことはご存知ですか?では、なぜむし歯菌の数が人によって違うのでしょう?それは、むし歯菌がどこから来て、どのように増えるかを考えればわかりますし、むし歯菌を増やさない方法もわかってきます。そもそも、むし歯菌は歯周病菌と同じように感染症なのです。簡単に言えば、むし歯菌は人から人へ移るということです。

そのため、お父さんやお母さんにむし歯が多くある家庭では、注意をしないとお子さんにむし歯菌が移りむし歯になりやすくなってしまいます。では、どうやって、むし歯はお父さん、お母さんから移るのでしょう。よくあるパターンは、食事の際に同じ箸を使ったり、同じスプーンを使ったり、ペットボトルの飲み回しなど普段何も考えないで行っていることが原因でお子さんにむし歯菌を移しているかもしれません。では、そもそも、むし歯菌はどこに存在しどうやって増えるのか。それは、歯についた磨き残しの部分や、むし歯の中でむし歯菌は増殖します。その為、お子さんをむし歯にしない為には、まずは、お父さん、お母さんのむし歯治療やお口の中の環境を良くすることが重要なんです。以上のことから、むし歯菌は遺伝ではなく、むし歯菌の数を減らす、うつさないことは可能となるわけです。

次に、むし歯の原因となるのは、砂糖の存在です。

砂糖はいろんなところに使われています。みなさん1日にとって良い砂糖の量て知っていますか?おおよそ20gと言われています(体重や年齢によります。)。その20gって多いともいますか?それとも少ないと思いますか?

では、実際に日常的にとっているもので見てみたらどうでしょうか?

お子さんに人気の乳酸飲料や、炭酸飲料の500mlのペットボトルにどれほどの砂糖が入っているかわかりますか?ものにはよりますが、50g以上入っていることも良くあります。50gって言ってもピンとこないかもしれません。500mlのペットボトルに実際砂糖を入れてみてください。びっくりするくらい砂糖が入っていることに気づくと思います。

知らないうちに砂糖をたくさん摂取していることに気づいていない方がたくさんいます。砂糖を多く摂取すればするほど、むし歯のリスクが上がります。

ここまでが、むし歯は遺伝する嘘の半分です。

むし歯が遺伝するの半分の本当はまた、明日記載します。楽しみにしていてください。

お子さんの仕上げ磨きする時間がない!!

2018.03.08

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

皆さんはお子さんの仕上げ磨きはされていますか?子育て中のお母さんの1日はあっという間です。朝起きて、洗濯して、ご飯作って、保育園に送って、仕事をして、お迎えに行って、ご飯作って、お風呂はいってあっという間に1日が過ぎます。ましてや、2人、3人も子供を育てているお母さんにとっては、仕上げ磨きの時間を作るのは至難の技です。

しかし、自分で磨けないお子さんに親御さんが仕上げ磨きをしないと、お子さんがむし歯になるリスクはグーンと上がります。

そこで今回は、上手に仕上げ磨きをするコツをお教えします。

まずはどのタイミングで歯を磨くのが良いかです。むし歯に一番なりやすい時期は、唾液の量が一番減る睡眠中です。唾液の量が減少することで、口腔内のむし歯菌が増えるため、むし歯のリスクが高くなるのです。そのため、就寝前の歯磨きが一番重要になります。お昼寝をする2〜3歳児はお昼寝の前には可能であれば仕上げ磨きをしてあげると良いですね。

次に、磨く順序についてです。ご自身の歯磨きも同様ですが、歯磨きする順序を決めておけば、磨き忘れる部位もなくすことができます。①下の奥歯②上の奥歯③かみ合わせの奥歯④かみ合わせの前歯⑤かみ合わせの前歯⑥上の前歯の裏側⑦下の前歯の裏側という順序で磨くことを意識してみてはいかがでしょうか。

ついで、磨く場所です。寝室では暗くなってしまうので可能であれば電気の明るい部屋で仕上げ磨きをすることをお勧めします。お口のなかが見えない状態で歯を磨くと磨き残しが生じてしまいます。

磨く体勢は、可能であれば寝っ転がって仕上げ磨きをすると良いでしょう。その時の親御さんの体勢はあぐらをかいてそこにお子さんお頭が入ると、お子さんお顎が上がることで、お口のなか全体を見ることができるため、しっかり見て仕上げ磨きができます。見えてない状態で仕上げ磨きを行うと、粘膜や歯茎に歯ブラシが当たって痛がり、それが続くとお子さんが仕上げ磨きの時間が嫌になってしまいます。

最後に子供の年齢によってむし歯になりやすい部分が変わってくるので、その部位を意識しながら磨くと効率的に磨くことができます。特に4〜5歳では奥歯の歯と歯の間がむし歯になりやすいため、歯ブラシの毛先が歯と歯の間に入っていることを確認して磨きましょう。また、余裕があればフロス(糸ようじ)を使うとなお良いです。

お子さんのことで、何かお困りごとなどありましたらご気軽にご相談ください。

なぜ、6歳臼歯はむし歯になりやすいのか。

2018.03.07

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優しい歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

みなさん6歳臼歯という言葉を聞いたことがありますか?

その名の通り6歳頃に生え始める永久歯(第一大臼歯)のことです。そして、この6歳臼歯が他の永久歯に比べてむし歯になりやすいから注意が必要です。では、なぜ6歳臼歯はむし歯になりやすいのでしょうか?それには幾つかの理由があります。

①歯が生え始めてから歯が噛み合うまでの時間が他の永久歯に比べて非常に長いこと。

歯は噛み合うことで自浄作用と言って、食べカスなどの汚れを自分で取ることができます。しかし、6歳臼歯の生えたては噛み合う歯がないために残った歯にはべっとりと食べカスがついてしまいます。食べカスがつくことで、食べカス内の砂糖をむし歯菌が食べることで酸を出しむし歯になりやすくなります。

②歯が生え始めても一部分に歯茎が覆いかぶさっている時間が長い

6歳臼歯は乳歯に続いて出てくる歯ではないので、生える前は歯茎に覆われています。6歳臼歯が生えてくる時期になると、歯茎を突き破って萌出(歯が生えること)してきます。そのため完全に萌出しきるまでは歯の頭の一部分に歯茎が被ってしまい清潔にすることができずにむし歯のリスクが上がります。

③乳歯の奥に生えてくるので保護者が気づきにくい

先ほどお話した通り、6歳臼歯は乳歯との生え替わりではないので、意識してお口の中を見ないと萌出していることに気づかないこともあります。そうなると、歯磨きもおろそかになりやすいためむし歯になりやすい。

④6歳臼歯は咬合面(歯と歯が噛み合う溝の面)の溝が深く食べカスがたまりやすくそこからむし歯になりやすい。

以上のことが、6歳臼歯がむし歯になりやすい原因です。

また、上の6歳臼歯より、下の6歳臼歯の方がむし歯になりやすいので注意が必要です。また、最初に生えてくる6歳臼歯や、前歯の永久歯は乳歯の時のお口の中の環境から非常に影響されやすくなります。乳歯の時にむし歯が多い子は、むし歯になりやすいということです。そのため、生えてから慌ててケアをするのではなく、乳歯の時からお口の中の環境を整える習慣を身につけることが重要です。

最後に6歳臼歯の歯磨きのワンポイント。

生えたばかりの状態では、なかなか、上手に磨けません。奥歯を磨く際は歯ブラシを正面から入れるのではなく口角に沿わせて横から歯ブラシを入れて磨くと磨きやすくなります。

実際、文章を見てもなかなか、理解しにくいことはあると思いますので、一度現在のお口のなかの状態をチェックするとともに歯磨き指導を受けてみてはいかがでしょうか?

 

いつから、歯磨き粉は使えば良いの?

2018.03.05
いつから、歯磨き粉は使えば良いの?

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優し歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は、よく患者さんから質問がある、『いつから歯磨き粉を使えばいいですか?』についてお話ししたいと思います。

どの歯磨き粉にするかは、歯磨き粉の種類によります。フッ素の濃度がどれくらい入っているか、歯磨き粉に発泡剤が含まれているかどうかによります。

まずは、うがいが出来るかどうかによります。

うがいができないような低年齢時には、高い濃度のフッ素が入った歯磨き粉は基本的には使用できません。ここでいう高い濃度とは、歯科医院でしか購入できない950ppmF(歯磨き粉にフッ素がどの程度入っているかを表す数値)以上の濃度が入った歯磨き粉のことを言います。普通に薬局で売っている歯磨き粉は、先ほどの濃度の値で500ppmF以下でしか売られていないため、うがいのできないお子さんの場合に濃度的には問題ありません。しかし、薬局で売られている歯磨き粉には泡立つ作用がある発泡剤と言われているものが含まれています。この発泡剤があると、歯磨きを開始してすぐにお口の中が泡だらけになってしまいます。泡だらけになってしまうと、まだ磨けていないのにお口の中がさっぱりしてしまい、磨き残しがあるままで、歯磨きを終了してしまう原因になります。(これは大人にも言えることで可能な限り発泡剤が含まれていない歯磨き粉を選択しましょう!)

うがいができないお子さんには、500ppmFの濃度のフッ素が入っていて、発泡剤が入っていない歯磨き粉がbestです。ハリヨ歯科では、発泡剤が入っておらず、フッ化物濃度が500ppmFのジェルタイプの歯磨き粉を用意しています。

では、うがいができるお子さんに対しての、歯磨き粉の選択についてはどうでしょうか?基本的には、先ほど説明した、うがいができない子への歯磨き材の選択方法とほとんど同じです。大きく違うのはフッ素の濃度です。うがいができるお子さんの場合は、むし歯予防をする上でも950ppmF以上を濃度のものを選択することが望まれます。その際にも、なるべく泡立ちにくいものを選択するのが良いでしょう。また、患者さんの中には、現在、もしくは今までむし歯治療の経験が複数歯ある場合は、より、フッ素濃度の高いものを選択することをお勧めしています。日本では、昨年までは995ppmFまでのフッ素濃度のものしか、歯科医院でも販売できませんでした、しかし、昨年より、1450ppmFのものも、販売が可能となりました。そのため、昨年からは、ハリヨ歯科に通院中のお子さんで、むし歯のリスクが非常に高い方はこの、1450ppmFのフッ化物をご説明させていただきます。しかし、この歯磨き粉も5歳以上からしか、処方はできないため5歳以下の方は、今まで通りの995ppmFの歯磨き粉を処方しています。

何か、わからないこと、疑問点などありましたら、ハリヨ歯科のスタッフまでお声掛けください。

 

お子さんの歯磨きについて

2018.03.04

歯の豆知識 歯磨き編

ハリヨ歯科では、歯の豆知識を少しでも患者さんに知ってもらって普段の生活に取り入れていただけるように定期的に更新していきます。

今日はお子さんの仕上げみがきについてお話ししたいと思います。お子さんが産まれてから、どのタイミングで歯を磨き始めれば良いか疑問に思われている親御さんも多いと思います。ハリヨ歯科では、お子さんの歯磨きのタイミングは、歯が生える前の生後4ヶ月頃からとお話ししています。歯磨きなのに『歯が生える前から歯磨きが必要なの?』と疑問に思われることもあると思います。歯が生える前の歯固めとして、お口の中に物が入ることをに慣れるようにするのが目的です。

そして、生後6ヶ月頃に下の前歯が生え始めます。その時に歯ブラシによる歯磨きをスタートしましょう!子供が嫌がるようなら、ガーゼで歯磨きしてもらってもOKです。母乳や粉ミルクだけであればむし歯の危険は少ないので、一生懸命に汚れを取ることを目的にするのではなく、歯磨きは楽しいもの、歯磨きは気持ちの良いものと思ってもらえることを目的に行いましょう!必死な表情でお父さんお母さんが抑えながら歯を磨いていると、お子さんは歯磨きの時間が嫌になってしまいます。そうならないように、笑顔で、歌を歌いながら歯を磨く楽しい時間になるように心がけましょう!そうは言っても、お子さんをむし歯にしたくない親御さんの気持ちも十分にわかります。そこで、大事になってくるのが、どんな歯ブラシを選ぶかです。小さいお子さんが歯磨きに慣れるまでは、長時間の歯磨きは集中力が持たないためにできるだけ短時間で効率良く歯を磨きたいものです。そのため、お子さんにあった歯ブラシを選択する必要が有ります。pointは歯ブラシのヘッド(ブラシの部分)は歯の1.5歯分以下であること、毛先は短めが良いです。仕上げ磨き用はお子さんのお口の中が磨きながらしっかり見える必要があるために持ち手から毛先までが長めの方が良いです。当院でも、歯ブラシの処方をしていますので、ご希望があればスタッフまでお声掛けください。あとは、歯磨きの姿勢や、歯磨きの仕方など、知っていれば、今行っている歯磨きよりもより効率に、短時間で磨くことも可能となります。是非、ハリヨ歯科に受診して歯磨き指導を受けてみてください!

お子さんにとっても、親御さんにとっても楽しい歯磨きの時間に変えられるかもしれません。

大垣市、今宿 むし歯予防、歯周病予防に力をいれている歯医者さん、ハリヨ歯科

えっ!むし歯って年齢によってなりやすい部分が違うの?

2018.03.03
えっ!むし歯って年齢によってなりやすい部分が違うの?

おはようございます。 大垣市、安八、穂積市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優し歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

むし歯と言ったら、皆さんはどのような状態をイメージしますか?大きな穴があいている状態や、ズキズキ痛んでいる状態などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

そのような状態のむし歯は患者さん自身も、大きなむし歯ができたなと感じ歯医者に受診することが多いでしょう。今回お話しするむし歯は、年齢や食生活などからむし歯になりやすい部分が変わることをお話しします。

むし歯ができやすい部分は、年齢や食生活によって変化することをこ存じですか?中学生ぐらいまでのお子さんの歯の特徴は乳歯や、永久歯のはえたてで、歯の溝の部分が深いため食べ物が詰まりやすくむし歯になりやすくなります。この状態のむし歯は症状がなくても入り口が小さく中で急激にむし歯が広がっていることが多く場合により神経までむし歯が到達してしまうことがあるので注意が必要です。

ついで、高校生から成人にかけては、嗜好物の変化や、砂糖入りの飲料水の摂取などの食生活の変化などによって歯と歯の間にむし歯ができやすくなります。歯と歯の間のむし歯は一見むし歯に見えないのですが隣の歯と当たっている部分から洞穴のようにむし歯になっていきます。

最後は歯周病が進行し始めてからむし歯になりやすいところです。歯周病が進行し始めると、歯を支えている骨が徐々に溶けて、骨の位置が下がってきてしまいます。骨の位置が下がってくると、今まで骨に守られていた歯の部分が露出していきます。歯の構造上、本来お口の中に見えている部分はエナメル質と言って非常に硬い組織で覆われています。そのため、簡単にはむし歯にはなりにくいのです。しかし、先ほど説明したように、骨が下がることによって露出した部分(セメント質と言います。)はむし歯に非常に弱いのです。そのため、歯周病が進行すると、歯の根っこの横の部分からむし歯が進行してしまうことがあるのです。ここで注意しておきたいのは、歯周病治療がされていない歯は、歯茎が腫れているので、むし歯になっていても気づかないということです。また、歯周病が進行している方は、どうしても高齢の方が増えてきます。高齢の方は、今まで多くのむし歯治療をされている方も多く、中には、ほとんどの歯の神経の処置がされている場合もあります。その場合、むし歯が進行していても痛みを伴わないので、むし歯が進行することで、歯が折れて初めてむし歯の存在に気づくことも少なくありません。その場合、もしからしたら歯が残せず歯を抜かなければいけないこともあります。

最近、歯医者さんに行っていない方などは、症状がなくても、一度歯科医院を受診してみてはいかがでしょうか。ハリヨ歯科でも皆様のご来院をお待ちしています。

 

歯科医療の昔と今

2018.03.02
歯科医療の昔と今

おはようございます。 大垣市、安八、瑞穂市近郊のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、保育士常駐で、無料託児も行っている子育て世代にも優し歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

医療の世界は日進月歩。歯科だけでなく医科の世界も日に日に進歩し、過去無理だったことは今では当然のように可能になりました。

それにより、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)が求められるようになりました。

このQOLという言葉お聞きになったことはありますか?

医療業界で勤務されている方、介護業界で勤務されている方々はよく使われることと思います。

 

QOL(クオリティー・オブ・ライフ)、直訳してそのまま「生活の質」です。

 

生きていればそれでいい・・・ではなく、患者さんがどう生きるかの質ということです。

医療技術、薬の進歩で様々な病気を持ちながらでも生きながらえることが可能になりましたが、いたずらな延命治療、患者さんへの侵襲が激しい治療を継続することによって、患者さんが理想とする、望まれる生活、人間らしい生活が実現できない状況を「QOLの低下」と言います。

 

人生90年の時代。昔なら助からなかった病気も助かり生きながらえることはできます。ただ長生きをしたいとは誰も思っていないはずです。人生何年になろうとも最後の時まで自分らしく今の“生活の質=QOL”を保ったまま楽しんで過ごしたいとみなさん願っているはずです。

 

このQOL、とても歯は重要です。

歯がないと言うことは、人とのコミュニケーションである会話も話しづらい、生きていくために必要な栄養の摂取である食べられない、楽しみであるはずの食を美味しく食べられないと言うことになるからです。
このQOLという概念さえなかった時代は歯科医院の数も少なく、1日に1人の歯科医師が200人診療していたなんてこともききます。

今の時代に1人で200人診ている歯科医師はほぼ皆無でしょう。

現代歯科医療の治療内容では到底1人の歯科医師が診られる数は歯科衛生士の手を借りて多くても50人。

1人の歯科医師が200人診るには手間のかかる治療はできず、「痛みをとる」が最大の目的であり、それには歯を抜くのがもっとも簡単で早かったのです。

今なら治療回数を重ねて残せた歯も昔は躊躇なく抜いていたことが推察されます。

抜いた後のQOLに触れることのない時代でした。

ましてや、健康に歯を残すために歯科医院に定期検診に行くなんてことはありません。歯を抜いて痛みがとれたら通院はおしまい。

そして、今より歯を抜く基準は低かったのです。

 

今はどうでしょう。歯は抜きたくない、抜かない方がいいとお考えの方は多いことでしょう。歯医者になるための歯科大学でも歯を抜くことはおろか、一度削った歯は戻らない、削るのは最小限にという教育がされています。

 

その甲斐あって、歯が年齢を重ねても人昔前より残っているはずです。そのおかげで、好きなものを思い通り食べ、楽しく話し、笑うことができます。

しかし歯が残ることでの弊害もあります。

 

歯周病です。昔は歯周病になる前に抜いてしまっていたので歯周病の認知は現代人が遅れていると言えるでしょう。

歯が残っていることで、その歯をさらに残すためには歯周病のケアの必要があるということであるのに、歯は残れど歯周病のケアのための定期検診への意識が低いのが現状と感じます。

これからの楽しい人生のQOLの維持、向上のためにハリヨ歯科へのご来院お待ちしています。