位相差顕微鏡

2018.01.28
位相差顕微鏡

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

ハリヨ歯科では位相差顕微鏡と言って、光学顕微鏡で患者様のお口の中の細菌を採取しその動き、数、種類を観察するという検査を行っています。

これはハリヨ歯科を初めて受診される方には無料で全員に行う検査です。

通院中何度か、そして、定期検診にお越しいただいた方にも無料で検査させて頂いています。ご通院中の方はご存知ですよね♬

 

位相差顕微鏡は動く細菌を見ることができます。お口の中でどんな細菌がどんな動きをしているのかその細菌の持ち主ご本人に、診療室チェアー前の大画面で確認して頂くと多くの患者様は大きく驚かれます。

患者様:自分の口の中にこんな動きをする細菌がいるなんて!!

患者様:ッキャー!!これ本当に私の口の中にいるの!?

ハリヨスタッフ:はい、本当にご自身のお口の中の細菌です(笑)

 

ショックを受けられる方も多いです。

 

なぜそんな映像をお見せするのか。

 

歯垢は食べカスと認識されていらっしゃる方は多いと思います。

そうではないのです。

この歯垢こそが細菌の塊なのです。

 

歯垢を採取して顕微鏡で見ればウジャウジャ細菌がいるということです。

 

生まれたての赤ちゃんはお口の中には細菌はいない状態、無菌です。歯が生え始めるとそんな純真無垢な赤ちゃんにも身近な人から細菌がうつります。

家族・友人と食べ物・お箸を共有する。よくあることです。

そんなところから細菌はやってきて、ご自身のお口で育てていらっしゃる。。。

その産物がバイオフィルムと呼ばれる細菌の集団、歯垢です。

人間は無菌では生きられません。細菌がいていいのです。しかし、どんな種類の細菌がいるのかということが重要です。

それを目で見て確認して頂くことが大事だとハリヨ歯科は考えています。

 

むし歯を引き起こす細菌、歯周病をひどくする細菌、いろいろいます。

お口の中をできるだけ悪さをする細菌を少なく保つことがむし歯・歯周病の予防につながります。

 

ハリヨ歯科ご来院時には、すでにむし歯・歯周病があることがほとんどです。

もちろんすでにできてしまっているむし歯はできるだけ削らず治します。

歯周病にはケアをしていきます。

 

しかし、ハリヨ歯科通院中に新たなむし歯ができないように、通院終了後も定期検診のたびに歯周病が悪化しないためには、通院開始と同時に治療と同時進行で予防していく必要があります。

そのためには磨けている歯磨きが重要です。磨けているのかどうか評価するためにハリヨ歯科ではみなさんに無料で位相差顕微鏡の検査をさせて頂いています。

一度ご自身のお口の中の細菌を確認しに、ハリヨ歯科にぜひご来院くださいね!!

磨いてる=磨けてる!?

2018.01.27
磨いてる=磨けてる!?

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

みなさん、むし歯にならないため、お口の健康のためには歯磨きが重要だということはご存知の通りだと思います。

 

ここで注意して欲しいことはむし歯だけでなく歯周病も歯磨きがとっても重要だということです。

 

 

よく聞く声で、

 

歯磨きしているのにむし歯になる

歯磨きの指導なんて今更いらないです

歯磨きはしているので私は大丈夫です

 

歯はツルッとした真っ平らな机の上を掃除するのとは違います。

歯は小さいです。凹凸の連続です。柔らかい歯肉と硬い歯が隣りあいます。

汚れである歯垢は歯と同じ色をして、落とすべきターゲットが見えません。

奥歯なんて特に見えません。

 

歯磨きをしてから受診してくださる方々の、歯の歯垢を染め出して見ると私たちの心配がいらないほど磨けている方は極わずかです。

ほとんどの方が歯を磨いていても磨けていないということです。

 

歯を磨いた=歯が磨けている  ではないのです。

 

この歯磨きができていない状態でご自身の中で磨けていると認識されたまま、毎日過ごされるとどうなるのか・・・

 

歯垢は細菌の塊です。

細菌が身体にずっと存在し続ければ・・・細菌が悪さします。

その悪さの一つがむし歯、もう一つが歯周病。

これは、お口の中に限らずですよね。体の中で悪い細菌が繁殖すれば病気になるのです。

 

お口の中は、細菌が繁殖するには好都合な条件が揃っています。

常に温度はある程度一定。温かい。湿度満点。栄養が常に供給される。

 

これはキッチンの排水溝やお風呂に似ています。

キッチンの排水溝やお風呂にカビ、雑菌が繁殖しやすいのと同じ、お口の中もケアがしっかりできないと細菌のつくるバイオフィルム(細菌のハウス栽培状態)をつくり排水溝のようなヘドロ・ヌメリをお口の中でもつくります。

 

残念ながら毎日磨いているのに、磨けていない方は毎日磨けていないことに慣れてしまわれており、なかなか磨けていないという自覚がないのです。

 

その状態をお伝えしてもなかなかご理解して頂きにくい、という現状からご自身のお口の中の細菌を目で確認して頂くため、ハリヨ歯科では位相差顕微鏡の検査を無料で行っています。

次回、位相差顕微鏡について詳しくお話させて頂きますね☆

 

ぜひ、ハリヨ歯科にご来院いただいた際の位相差顕微鏡にてご自身のお口の中をご確認ください。

そして、プロによる歯磨き指導をお受けください。

 

磨けている”歯磨きこそが、お口の中の健康つくりの第一歩です。

むし歯の治療と同時に始めることが重要です。

 

ご自身の“磨いた”歯磨きがどんな状態かまずは知るためにご来院をお待ちしています。

オススメ絵本②

2018.01.23
オススメ絵本②

おはようございます。

大垣市、今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

前回紹介した歯医者が読んで納得できる絵本の紹介第二弾です。

寒くてまだまだ夜が長いこの季節、ぜひ家族全員で読み聞かせしてほしい絵本の2冊です。

  • わにさんどきっ はいしゃさんどきっ

作/五味太郎  発行/偕成社

患者さんの心理もよく描写しながら、意外な歯医者さんの心理もわかっちゃう笑えちゃう絵本です。この本から、笑いながらも虫歯や病気になる前に予防するという意識が芽生えると素敵ですね。

 

  • はははのはなし

作/加古里子  発行/福音館書店

歯の重要性、栄養の重要性がわかる食事全般に関わる認識が深まる一冊です。

歯だけではなく、お口から美味しくバランスのとれた食事を摂ると言うことは健康の源であり、一生涯続く楽しみでもあります。

好きなものだけを食べる、と言うことは一時的な幸福感は得られるかもしれませんが、お子さんのこれから長い人生、健康に生きるために重要なことはなんでもバランスよくしっかり噛んで食べることができることです。

なぜ、お父さんお母さんが子供の好まないものでも食べるよう言うのかが、小さなお子さんでも理解できます。

 

この2冊の本は、前回紹介した2冊とともにハリヨ歯科待合キッズスペースもしくは、ファミリールームに置いてあります。ぜひ気になる方はご来院時に読んでみてくださいね。

毎日の読み聞かせは、お子さんを大きく成長させます。

歯磨きを嫌がる、甘いお菓子ばかり欲しがる、しっかり食べてほしいバランスのとれた食事は食べてくれないなどお困りのことがあればぜひ読み聞かせから始めてみてください。

 

すぐに効果が出ないこともあるかもしれませんが、毎日繰り返すことは大きな成果を生んでくれることになるはずです。

 

今後、ハリヨ歯科では定期的にまだ歯科医院に行ったことがないお子さんや、歯医者さんに慣れさせたいなと言うお子さんを持つ親さんを対象にこれらのオススメ絵本を読み聞かせする場を持ちたいなと計画を立てています。

 

まずは歯科医院というところがどんなところなのか知ってもらう、その空間に慣れてもらうことにより歯科医院への敷居は下がる事と思います。

 

企画、日時が決まりましたらまたアナウンスしていく予定です。ご興味のある方は院内スタッフに直接、お電話(0584—74−1182)にてお問い合わせください。

 

お子さんも、お母さんもハリヨ歯科で楽しく過ごせるような企画にしたいと考えていますので、お楽しみに☆

オススメ絵本①

2018.01.22
オススメ絵本①

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

お父さん、お母さんの知識・意識が高く、歯によくない こぉーーーんな甘い食べ物は食べて欲しくない!!や、しっかり歯磨きをして欲しい!!と取り組んでいても・・・

 

なかなか上手くいかないこと、親の願い通りにならないことって多いですよね。

歯に関してだけではありませんが(笑)

 

なんでかなー、どうしたらいいのかなー、と悩まれるお父さんお母さんに遭遇することは多々あります。

2児の父である僕もかつてそうでした。

 

日々親として悩む中で、編み出した、辿り着いた手法がいくつかありますが、絵本はその代表です。

お父さんお母さんの本の読み聞かせの習慣があるご家庭には即導入可能!!

お子さんは言葉が話せなくてもかなり本の内容を理解しています。本からの影響は大きいと子育て中のお父さんお母さんは感じておられることと思います。

小さくてまだわからないかな?と思う本でも意外に理解してくれています。

 

小さなうちからの歯に関する本の読み聞かせは、頭ごなしにこれはダメ!!歯磨きをしなさい!とお父さんお母さんが言わずに済む大変有効な方法と言えます。

 

職業柄そしてハリヨ歯科の開院準備を始めた数年前からハリヨ歯科開院時には歯に関する絵本を置こうと、歯に関する絵本でいいものを見つけるとコツコツ買い集めてきました。

絵本の中には、歯医者から見ると「ん!?!?!?ムムム!?」と言うものも多くあります。

例えば、泣くほど痛かったむし歯が歯磨きで治ったとか・・・

痛みを伴わないような小さな浅いむし歯は上手に管理しフッ素を塗り込めば再石灰化により治ることもあります。

が、しかし、痛みを伴うような進行してしまった大きなむし歯では、歯磨きでは治せません。

 

絵本ではぜひお子さんに正しい知識を得てもらいたいものだなぁ〜と感じます。

 

そんな中で、歯医者の私たちが見てこれはいい!!と思える本のご紹介です。

 

  • バイバイ!むしバイキン

作/ドクター・レイコ 発行/KTC中央出版

甘いお菓子がやめられない、歯磨きが嫌い!!なお子様に。

これは女性歯科医師が自分のお子さんのために作った絵本だそうで、大人にも知ってもらいたい深くて正しい歯科の知識が得られます。

深いことも書いてあるので低年齢には・・・と思われるかもしれませんが1歳児でも理解しています。幅広い年齢で読めます。

かなりリアルな描写もあり、お子さんには衝撃なこともあったり・・・うちの子にはかなり効果てき面でした。

 

  • はみがきれっしゃしゅっぱつしんこう

作/くぼまちこ 発行/アリス館

電車好き男の子に大ウケ間違いなし!!楽しくはみがきの時間をすごくためにも使えます。0〜3歳くらいの低年齢のお子様向け。

 

ぜひご家族の寝る前のひと時などに繰り返し読んであげてくださいね。

ちなみに、どんな内容か知りたい方はハリヨ歯科にも置いてありますので、ご来院時に読んでみてください。

スイスからの患者さん

2018.01.20
スイスからの患者さん

おはようございます。

大垣市、今宿のむし歯予防、歯周病予防に力をいれている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

先日、副院長の友人であるスイス在住のファミリーが日本帰省の休暇を利用し、ハリヨ歯科に歯科検診を兼ねて遊びにきてくれました。

 

ご主人は高校からの副院長の旧友。奥様がスイスの方ですが、奥様ともお二人の結婚前からみんなで遊ぶ家族としても10年来の仲になりました。

スイスでは、年に一度しっかり時間をとって旅行するのが一般的だそうで、今回も日本に3週間の滞在でした。スイス人は年に一度のバケーションのために仕事をしているんだそうです!!3週間の休暇、日本社会ではなかなか取りづらいですよね!!

奥様いわく、「日本人は働き過ぎ!!」だそうです(笑)

 

ご存知の方も多いかと思いますが、多くの欧米の国々、スイスでは日本のような保険診療という制度はありません。全ての治療は全額実費負担なんです。

そのため、検診や一回の処置での支払金額は数万円かかるのはもちろん、治療内容によっては数十万円かかるのは当たり前だそうです。

 

日本ではいくら色んな必要な検査、治療をしても保険適応で窓口3割負担でも窓口支払いが1万円を超えることは歯科では稀です。

もし、大きな処置・長引く治療があっても支払えない額なんてことはありませんね。

必要な健康に関わる検査・治療が、生活を圧迫するような治療費がかかるのではないかなんて心配せず受けられる、改めて、日本の保険制度の良さ、ありがたさを感じますね。

 

しかし、保険制度による弊害と言える一面もあります。

保険制度がない国では、虫歯や歯周病になれば治療費が生活に大きな影響を及ぼすほど影響するので、検診や予防への意識が大変高いのです。

数万円かかったとしても検診で小さな虫歯を見つけて治療することが一番だということを知っています。

日本では、虫歯や歯周病でも治療しても家計を圧迫するほどの治療費ではないので、痛い!などの不都合が発生しない限り歯科を受診しないという方が多いのです。痛い!となってからの受診は痛くなるほどの大きな虫歯ですから、治療回数ももちろんかかりますし、痛みに敏感になってからの治療は麻酔も効きづらくご本人の負担がとても大きいのです。

虫歯になれば削って治せばいいという意識も感じるのが現状で、予防に対する意識が高まりつつある日本でも知識を持たれている方、残念ながらそうではない方の意識の差が激しいと感じます。

 

今回、スイスからのファミリーと話す中、日本の常識、世界の常識、日本の良いところ、日本のこれからの課題が見えてきました。

私たちの発見なんて大きな難しいことでは全然ありませんが(笑)

 

すぐにハリヨ歯科に取り入れたい、スイスの歯科医院のアイディアもあります!!ハリヨ歯科の夢にはスイスの歯科医院の見学がありましたが、スイスの歯科医院・歯科医療の話をききより現実的・具体的に実現させたいなという思いを深める一日でした。

ハリヨ歯科の感染対策について

2018.01.19
ハリヨ歯科の感染対策について

みなさん、おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力をいれている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

みなさん、歯科医院で使用する器具、機器の数はどれくらいあると思いますか?

切削バーと言われる歯を削る器具の先まで数えれば実際使っている私たちも数えるには大変(><;)な数になります。

 

それぞれの器具の材質、使用後の状況合わせた処理を行った上での必要な滅菌、消毒をするには知識とコストが必要です。

歯科医院なんだから消毒・滅菌はされていて当たり前と思われるかもしれません。

なんか使用する器具は袋から出されるし、ちゃんとしてるんじゃないの??

となんとなくの安心を持っておられる方。

 

すごく気になるけど、知識もないし見えないところだからよくわからない・・・という方がおられるでしょう。

 

消毒・滅菌なんてどこの歯科医院も同じと思われる方もおられるかもしれません。

 

しかし、その滅菌・消毒はそれに関するガイダンスなどはありますがそれを縛る法はなく、各歯科医院の裁量に委ねられているというのが現状です。

 

すなわち、みなさんの感染症の伝搬を予防するための滅菌・消毒には各医院でまちまち、バラツキがあるということです。

 

ハリヨ歯科の院長・副院長はともに口腔外科と歯科麻酔科での臨床経験が長く、手術室での職務経験が基礎となっている経歴があります。

大学卒後の基礎を作る時期に手術室で勤務していたため手術室レベルの清潔操作が身に染み込んでしまっています。

もちろん、歯科治療において手術室レベルの清潔操作が必要なのかはまた別の話ですが、清潔とそうでないものに敏感であると言えます。

 

ハリヨ歯科開院にあたり、医院名にした「ハリヨ」は清く澄んだ湧き水に生息する魚です。

これは、歯科医院を物理的にも精神的にも常に清く誠実でいたいとの思いから医院名の命名に至りました。

 

滅菌・消毒は言わば私たちの医院理念であり滅菌・消毒を徹底的に行えるよう事業の計画を立ててきました。

滅菌・消毒ためには医院内の場所・スペースの確保から、その処理をする人員の確保まで必要になります。開院前からすでに決まっていたことなのです。

 

現在、度々ニュースに取り上げられるタービンと言われる歯の切削器具もハリヨ歯科では開院時から全て滅菌しています。

タービンの内部は複雑な構造で、他の機器と同じように簡単には滅菌ができません。それ専用の高価な滅菌機器がまた必要であり、滅菌がすぐに終わらないことを考えれば、相当数のタービン自体の数を要します。滅菌を毎回行うことによりこのタービンの劣化は避けられません。

これは、タービンの滅菌が初期の機器への投資だけでなく、ランニングコストも必要になるということです。

これは全ての医院ができている、できるというわけではないということです。

 

また、もちろん手袋などの使い捨てのできるものは全て患者様一人に対し一つ使い切りで使用しています。

目に見えにくいことです。専門知識ない患者様にも伝えにくいことです。

ハリヨ歯科という名に恥じぬよう、ハリヨ歯科は見えない取り組みを続けています。

歯科医院は楽しいところ

2018.01.18
歯科医院は楽しいところ

おはようございます。

大垣市今宿の歯周病予防、むし歯予防に力をいれている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長、長縄 陵亮です。

みなさん、お子さんに歯科医院を説明する際にはどんな言葉を使われますか?

 

ウィーンするところ??あーんするところ??

もしかして、痛いことするところ?????

 

お父さん、お母さんがお子さんの歯科医院を説明する際に選ばれる言葉はお父さんお母さんの歯科医院に対するイメージが大きく関わる事と思います。

 

今まで虫歯もなく歯科治療自体したことがないお父さんお母さんは、“ウィーン”したり“痛い痛い”経験がないため、どんな言葉をチョイスされるのでしょう。

 

淡々と「歯を見てもらおうね」かな?「歯を綺麗にしてもらおうね」でしょうか?

 

歯科医院受診経験のない純真無垢なお子さんは、それぞれの言葉を聞いた際どう受け取るでしょう。

 

先日、受診してくださった親子の患者様の話です。2歳のお子さんを連れてお母さんと2人で定期検診に来てくださいます。

イヤイヤ期まっただ中。診療用チェアーに寝転ぶとなった途端「イヤー!!
」が始まりました。それまで、キッズスペースで楽しそうに遊んでくれていました。

定期検診とは言えどまだ来院回数2回目。イヤイヤ期。診療チェアー拒絶はよくあることです。

しかし、そこで気になったのが「イヤー!」と言っているお子さんの横で必死に「痛くないよ!痛いことしないよ!」とお子さんをなだめてくださるお母さんの言葉でした。

泣く我が子を安心させたい!!という一心に出た、心優しいお母さんの罪のない言葉です。

 

しかし、「痛くない」「痛いことしない」という言葉はどうでしょうか。

一見「痛い」ことに対する否定の言葉ではありますが、大人でも「痛くないよ」という言葉をかけられれば「え??なんか痛そうなことするの??」と警戒しませんか??

そのお子さんには実際虫歯等はなく、本当に痛いことは何もしていません。今後も、しっかりケアさえしていけば、一生痛いことは歯科医院で起きないかもしれません。そうなれば、そのお子さんにとって歯科医院は一生「歯を綺麗にしてもらえる、気持ちいい場所。楽しい場所。」になるはずです。

「痛くないよ」のお声がけがそれを妨げ、潜在意識の中に「痛いかもしれないところ」とインプットされれば、私たちはとても残念です。

 

見慣れない場所、見慣れない器具に警戒心を持つのは当然です。そんな警戒しているお子さんを見て何か安心できる言葉を!!と思ってくださる、優しいお母さんの気持ちはよくわかります。

そんな時は、お子さんが楽しくなるよう「なんだろうねー!!」「すごいねー!!」「わぁーかっこいいねー!!」などお子さんの好奇心をくすぐるような楽しい言葉かけをぜひしてみてくださいね♬

歯科医院で働く人〜管理栄養士〜

2018.01.17
歯科医院で働く人〜管理栄養士〜

おはようございます。

大垣市今宿のむし歯予防、歯周病予防に力をいれている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

現在ハリヨ歯科には、歯科助手の中に国家資格である管理栄養士の免許を持つ有資格者がいます。

来春のスタッフ採用者の中にも管理栄養士免許取得予定者が1名います。

ハリヨ歯科ではあえて、管理栄養士免許を持つ方を採用しています。

それはなぜかについて今回はお話します。

管理栄養士は名前の通り食事や栄養の指導をしたり、献立作成や栄養素の計算など食事の管理をする仕事で、それを取得するため大学で4年学び国家試験を受け合格した国家資格です。

同職種に栄養士免許もありますが、栄養士さんは栄養学に基づき栄養バランスの取れたメニューの作成、栄養面からの健康な食生活をアドバイスします。

それに対し、管理栄養士は栄養指導のための企画や傷病者に対する療養のために必要な栄養指導を行うため、大きな市中病院の中で持病を持つ方への献立を考えるなどしています。

そのため管理栄養士は全身の基礎疾患についても学んできています。

歯科において虫歯・歯周病は生活環境、特に食生活の面が大きく関わります。また、特に歯周病は糖尿病や妊娠などの全身的要因からの影響も絡み合います。

管理栄養士は基礎疾患を踏まえた上で食習慣、栄養学の面から患者様へのアドバイス、相談にのることができます。

管理栄養士は資格取得時には歯に関する勉強もしてきていますので、歯科業界で現在注目されている国家資格と言えます。

また、超高齢社会の中、当院通院中の方の中にはご持病をお持ちの方は多くおられます。ご持病の発病によっては食習慣に大きな変化がありそれにより虫歯、歯周病が悪化することもあります。

先日、お話していた患者様です。80歳を超える高齢な方ですがいつもにこやかで朗らかな健康な方です。今まで虫歯があまりできなかったという患者様が小さな虫歯が何箇所も当院で発見され治療に足繁く通っていただきました。

治療を進めるとともに、今まではできにくかった虫歯がここ数年でなぜ多発してしまったのか、疑問が湧きました。

初診時に3年前に胃癌で胃の1/3を切除したことは問診で確認していました。

それについてよくよく聞いていくと、手術により食べれる量が激減したので効率よく栄養摂取するために甘いものを食べたらどうかと心配されるご家族からアドバイスがあったそうです。

それにより手術後からチョコレートやご自分で作られた甘納豆を毎日ちょこちょこ食べられる習慣ができたそうです。

これにより今までできにくかったむし歯が多発したことが明らかになりました。

今後新しいむし歯ができないよう、予防の観点からと全身をいたわる栄養面からアドバイスさせて頂きました。

このように加齢、生活の変化により食生活が変わり歯に多大な影響が出ることはよくあります。管理栄養士はその悩みを解決、アドバイスさせて頂くことができます。

お気軽にご相談ください。

歯科医院で働く人〜保育士・幼稚園教諭〜

2018.01.16
歯科医院で働く人〜保育士・幼稚園教諭〜

おはようございます。

大垣市今宿の歯周病予防、むし歯予防に力をいれている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

前回お話ししたように歯科医院で働く人の中で歯科助手という役職があります。

歯科助手は歯科医療に関する国家資格はありません。しかし、当院に現在勤務しているスタッフは全員、

 

  • 保育士・幼稚園教諭免許を有する者
  • 管理栄養士免許を有する者
  • 歯科衛生士国家資格と取るべく歯科衛生士学校で勉学に励んでいる者のいずれかです。

歯科に関する国家資格の勉強をしているもしくは、歯科医療とは別の分野の有資格者なのです。

保育士・管理栄養士は、直接歯科医療には関係しない資格ではありますが、この2つの資格は歯科医療に深く関わる資格です。

今回は保育士の歯科医院内での担う役割についてお話します

保育士は歯科医院内では歯科助手としての仕事をしながら、その資格・経験を生かしてくれいます。

 

保育士は、言わずと知れた小児期の保育のプロです。

現在、水曜の午前中に行っているお母さん方の治療のための託児を担当しています。

普段、お子さん最優先でご自分のことは後回しになってしまうお母さん方に安心してご自身の体をいたわってもらうため、無料託児が利用可能です。

現在は、託児利用は水曜日の午前中と基本的には限定させていただいておりますが、アポイントの状況、スタッフの出勤状況によってはこれ以外の時間もお受けすることができます。また今後ニーズに合わせて託児利用可能時間の充実も視野に入れています。

お気軽にスタッフ、お電話(0584−74−1182)にお問い合わせください。

 

この託児はもちろん、お子さんの成長発育を学んでおり小児歯科を受診されるお子さんに関する悩みや、よく起きる現象に精通しています。

そこから、歯科衛生士とは違う観点から育児支援、歯に関する生活のアドバイス、相談役になることも担っています。

 

歯科に関する国家資格はありませんが、基礎的な歯に関する知識を当院スタッフ採用後から勉強しています。

是非、子育て中のお母さん、お困りごとが有りましたらお気軽に保育士にご相談ください。

また、歯科助手・保育士はハリヨ歯科スタッフとしての採用までは、ご来院される患者様と同じ立場でありました。歯科医院の中でもっとも患者様の気持ち、感性が理解できる存在でもあります。そういった面から、患者様からすると相談しやすい存在と言えるでしょう。

歯科医院で働く人〜歯科助手〜

2018.01.15
歯科医院で働く人〜歯科助手〜

おはようございます。

大垣市、今宿のむし歯予防、歯周病予防に力を入れている歯医者さん、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

前回、歯科衛生士の仕事内容についてお話した際に歯科衛生士と歯科助手の違いについて少し触れました。

一般の方からは歯科衛生士と歯科助手は区別がつきにくい職種です。

 

ハリヨ歯科では仕事内容の住み分けをきっちりつけ、一般の方からもこの女性はどんな役職なのか分かるよう着ているユニフォームの色・デザインで分けています。

 

ご来院時には是非確認して見てくださいね。

 

今回は歯科助手がどんな仕事を担う役職なのかお話します。

 

歯科助手という役職は歯科医院で働く人の中で唯一歯科医療に関する国家資格はありません。

しかし民間資格として歯科助手や医療事務などの資格があり、歯科助手として勤務している人の中には勉強し資格取得している人もいます。

 

この民間資格は歯科に関する基礎知識を学びますが、この資格がなくても

 

  • 歯科業務のサポート
  • 歯科医師の治療中のバキューム(吸引)やセメント・型取り材の練和などの診療介助
  • 受付対応

 

など直接的に患者様の口腔内に手を入れない業務をすることは可能です。

 

歯科衛生士との違いは、歯科衛生士は診療中の患者様の口の中を触る(お口の中の型取りや、硬化したセメントの除去など)診療補助ができるのに対し、歯科助手は直接的に患者様のお口の中に手を入れるような操作ができないという点で違いがあります。

 

また、当院が力を注いでいる器具の滅菌・消毒という大切な仕事も担ってくれています。器具の消毒・滅菌にはもちろん様々な機械も開発されていますが最後はやはり人の手なのです。意外と思われるかも方もいらっしゃるかもしれませんが、消毒・滅菌にはかなりの労力を必要とします。

 

このように、患者様には直接的には見えませんが医療に大切なことにハリヨ歯科は力を入れています。

 

歯科医療に使用する器具はどれも似ており、鋭利なものも多くその扱いには注意も必要です。

まずはその器具の名前や、使用目的、それぞれの滅菌・消毒方法を覚える必要があり、決して単純作業というわけではありません。

また、歯科治療に専念する歯科医師の診療工程が滞りなく進むよう準備・片付け、更には歯科医師の次の行動や指示を先読みして器具・材料出しし動いてくれる気遣いのプロでもあります。

 

歯科医院には目には見えない仕事、わかりにくい仕事が沢山ありますが、歯科助手という役職は歯科医院を支える縁の下の力もちなのです。